文化部が掲げる「匯聚台流文化黒潮計画(T-content plan)」は、行政院が4年間で100億台湾元(約463億日本円)と今年30億台湾元(約139億日本円)を拠出し、台湾発の文化コンテンツ産業を支援するという計画だ。(1)芸術、(2)出版、(3)文化クリエイティブ、(4)映像・音楽、(5)文化テクノロジー、(6)文化外交の6つの側面から助成を行い、産業のテコ入れを図る。文化部は8日、そのうち海外(東南アジア、日本、韓国など)展開を目指す「流行音楽番組」の募集要項を発表した。グローバル展開を目指す番組企画で、全10回以上、毎回の製作費が平均600万台湾元(2,782万日本円)以上であることなどが条件。採用されれば文化部が最大40%を助成する。募集期間は今月10日から3月11日まで。
文化部は、海外進出を目指す流行音楽番組を支援することで、多くの人にその才能を発揮できる舞台を与え、次世代のスターとして海外進出するのを後押ししたい考え。
台湾は自由で開かれた社会環境を持ち、才能あふれる人材が次々と市場に参入していることから、すでに華語流行音楽(C-Popミュージック)の拠点となっている。しかし、世界のエンタメ産業の環境が変化し、競争が激化する中、さらに大きな力を投入して、海外進出の実力を備えたミュージシャンや次世代アイドルを発掘・育成する必要があると文化部は指摘する。
文化部によると、採用されれば総予算の40%を上限に文化部が経費を助成する。申請案は同時に、文化内容策進院(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー、TAICCA)による投資審査も行われる。助成と投資の申請が同時に審査を通ればすなわち採用となる。
この助成事業には新たに増設された予算が充てられるため、既存の助成事業には影響しない。文化部は、次世代のスターを発掘し、且つグローバル展開を狙う企画の応募を歓迎するとしている。