文化部の出先機関である駐仏台湾文化センターは初めて仏パリのFIMINCO財団とコラボし、今年9月15日から来年1月15日までの4か月間、フランスに滞在しながら創作活動を行う台湾人アーティストを募集する。デジタルテクノロジーやニューメディアアートのアーティストが対象となる。
FIMINCO財団は、採用したアーティストについて、自らの創作スペースを公開するオープンスタジオの日程や、組織や関係者の訪問などを手配する。採用されたアーティストは、キュレーター、コレクター、ギャラリー経営者、博物館の学芸員、記者、芸術評論家など専門分野の関係者らと対談や交流を行う機会を得る。同時に、文化に関する視察を行う機会もあり、パリでモダンアートを創作する組織を訪れたりして視野を広げる。最後には創作の成果発表会が用意されている。
駐仏台湾文化センターは昨年9月に、アーティスト・イン・レジデンス事業の実施についてFIMINCO財団とMOUに調印。このプロジェクトを「アポーラン(阿婆蘭、APOLAN)計画」と名付けた。これは、台湾の離島・蘭嶼に自生する固有種のラン「Phalaenopsis Aphrodite」、通称「阿婆蘭」に由来するもので、台湾文化の独創性とオリジナリティが国際舞台で花開くよう願いを込めた。
このアーティスト・イン・レジデンス事業の申し込みは即日から2月29日(フランス標準時間)まで。二段階審査によって採用者を決める。詳しい内容はFIMINCO財団のサイト(https://www.fondationfiminco.com/appelcandidature/)を参照のこと。