フランスで毎年開催される欧州最大規模の漫画イベント「アングレーム国際漫画祭2024(Festival International de la Bande Dessinée d'Angoulême)」が1月25日から28日まで開催された。今年は台湾の漫画家も多く参加し、初日にはEli Lin(依萊)さん、GGDOGさん、毎日青菜さん、Cory(柯宥希)さんがサイン会を開き、ファンたちと熱心に交流した。また、呉識鴻さん、フランスの著名な脚本家の盧慧芳(Loo Hui Phang)さん、漫画家の葉長青さん、脚本家の李尚喬さんは台湾漫画のシナリオをテーマに講座を開いた。文化内容策進院(台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー。通称、文策院 / TAICCA)による台湾パビリオンも初日にオープン、Kathy Lam(黒山)さん、2023年の「金漫奨」グランプリ受賞者の布里斯さんら同漫画祭に参加した台湾の漫画家7名が龍とアングレームのマスコット「フォーヴ」(野獣の意味)をテーマに即興で漫画を描き出し、多くのファンを引き付けた。
台湾パビリオンはアジアの漫画が集まった展示エリア「Manga City」内に設置され、開幕当日には呉志中駐フランス代表、駐フランス台湾文化センターの胡晴舫主任も姿を見せた。
51回目となる「アングレーム国際漫画祭」は25日から28日まで行われた。台湾は2012年より団体として出展、毎年台湾の漫画家たちを選抜して参加させているほか、漫画家たちをアングレームでのアーティスト・イン・レジデンス計画に送り込んでいる。これまでに50作品近い台湾漫画のフランス語版に関する版権を供与することに成功、さらにはイタリアやスペイン、ドイツの市場への進出も果たしている。