2025/05/20

Taiwan Today

文化・社会

フランスのヴズール国際アジア映画祭、複数の台湾映画を上映

2024/02/06
30回目の開催となるフランスの「ヴズール国際アジア映画祭(FICA)」は、今年のテーマ国を「台湾」とし、一連のイベントを開催する。また、2月9日を「台湾の日」として、終日台湾映画を上映する。(文化部)
フランスのヴズールで毎年2月に開催される「ヴズール国際アジア映画祭(FICA)」が、今年で創設30回目を迎える。同じく設立30周年の節目を迎える台北駐仏経済文化代表処台湾文化センター(=文化部のフランス出先機関)はFICAと協力し、今年のテーマ国を「台湾」とし、一連のイベントを開催する。2月6日から13日までの期間中、台湾の音楽プロデューサーである杜篤之さん、映画監督の周美玲(ゼロ・チョウ)さんや陳潔瑤さんなどをフランスに招き、『空山霊雨』、『愛情万歳』、『大仏普拉斯(邦題:大仏+)』、『流麻溝十五号』など台湾映画19作品を上映したり円卓会議を開いたりする。
 
「ヴズール国際アジア映画祭(FICA)」は1995年にスタートした。フランス東部のヴズールで開催される映画祭で、フランスの10大映画祭の一つに数えられる。欧州では歴史あるアジア映画祭の一つで、毎年3万人近い観客を動員する。今年は2月6日に開幕し、同日夜には名誉賞であるシクロ・ドール・ドヌールが杜篤之さんと周美玲さんに授与される。映画監督の陳潔瑤さんは審査委員を担当する。また、フランスを拠点に活動する台湾人音楽家の王雅平さんが、中国の伝統的な打弦楽器である「揚琴」のミニコンサートを行うことになっている。
 
また、台湾では「除夕(旧暦おおみそか)」とされる2月9日は「台湾の日」とされ、終日台湾映画が上映される。また、円卓会議には台湾人映画監督の周美玲さんと陳潔瑤さん、撮影監督の劉芸后さん、シネマテーク・フランセーズで台湾の映画史を研究するWafa Ghermaniさん、フランス出身の映画監督で、台湾文化に関するドキュメンタリー映画を多数掛けてきたJean-Robert Thomann(中国語名は尚若白)さんが出席する。フランス人映画評論家のFlavien Poncetが進行役を務め、映画祭創設者であるジャン=マルクさんとマルティーヌさん夫妻も参加予定だ。夜にはレセプションが開かれ、台湾の映画関係者らがヴズールに集い、旧暦のおおみそかを過ごすことになる。
 
「ヴズール国際アジア映画祭(FICA)」は2006年(第12回)に台湾を代表する映画監督、侯孝賢(ホウシャオシエン)さんの映画13作品を上映するとともに、同年のシクロ・ドール・ドヌールを侯監督に授与した。2009年(第15回)では万仁監督が国際審査委員のトップを担当した。
 
「ヴズール国際アジア映画祭(FICA)」の公式サイトは以下のとおり。
https://www.cinemas-asie.com/en/films/focus-on-taiwanese-cinema.html
 
 

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