文化部(文化政策などを担う省庁)によるサポートの下、台湾のダンスカンパニー「微光製造(Shimmering Production)」と「丞舞製作団隊(B.DANCE)」が17日と18日、スペインのバルセロナにあるメルカット・ダ・ラス・フロールス劇場(Mercat de les Flors)でのプログラム、「Panorama TAIWAN」(パノラマ台湾)の中でそれぞれ『捺撇(Beings)』と『浮花(Floating Flowers)』を披露し、欧州の観衆に台湾の現代舞踊のユニークな魅力を届ける。
「微光製造」の芸術総監督、王宇光氏によると、同ダンスカンパニーがスペインで公演するのは初めて。王氏は公演の3カ月前にチケットが完売したことに驚きながら、「観客と共にバルセロナで旧正月を過ごせるのが楽しみだ」と話している。一方、「丞舞製作団隊」が前回スペインで公演したのは2019年。芸術総監督の蔡博丞氏は、5年ぶりに思い出あふれる国を作品と共に再び訪れられることを喜ぶと共に、「作品を通じてスペインの観客の心をもう一度しっかりとつかみ、より多くの人に台湾のことを見てもらいたい」と意気込んだ。
駐スペイン台北経済文化弁事処文化組(文化部のスペイン出先機関)によると、文化部は2021年にメルカット・ダ・ラス・フロールス劇場と協力して「Panorama TAIWAN」を行って以来、信頼関係を構築、今回はダンスカンパニーの公演のほか、台湾ムードいっぱいの交流レセプションも開催する。このレセプションでは観客やダンス界からのゲストなどに台湾のB級グルメがふるまわれ、多元的な台湾の魅力を視覚と味覚で体験してもらうという。駐スペイン台北経済文化弁事処文化組は、「これからも台湾とスペインとの文化交流の推進と深化に努め、台湾の優れたアーティストならびに作品をより多く世界の舞台に送り込んでいく」と話している。
メルカット・ダ・ラス・フロールス劇場は30年以上の歴史を持つ、スペインの重要な舞台芸術センターであり、南ヨーロッパ屈指のダンス劇場。とりわけ活発なアーティスト・イン・レジデンス計画で知られ、「ムーブメントアート」推進の原動力となっている。同劇場では主にダンスを上演するほか、ビジュアルアートとフィジカルシアター、パフォーマンスアート、サーカスなどもコンテンツに含まれる。欧州連合(EU)の助成を受けるヨーロッパ・ダンスハウス・ネットワーク(European Dancehouse Network, EDN)のメンバーでもある。
●「微光製造」 『捺撇(Beings)』
日時:2024年2月17日、18日 18:00
ウェブサイト
https://mercatflors.cat/es/espectacle/beings/
プロモーション映像
https://youtu.be/T3rCSMVBin8
●「丞舞製作団隊(B.DANCE)」 『浮花(Floating Flowers)』
日時:2024年2月17日、18日 19:00
ウェブサイト
https://mercatflors.cat/es/espectacle/floating-flowers/
プロモーション映像
https://youtu.be/F8RktyLsMSY
いずれもメルカット・ダ・ラス・フロールス劇場にて