2025/05/09

Taiwan Today

文化・社会

客家委員会が客家文学作品の外国語翻訳の成果を発表、客家文学を世界へ

2024/02/19
客家委員会(客家に関する政策を担う省庁)は18日、客家文学作品の外国語翻訳支援事業の成果を発表する記者会見を開いた。今回は2023年に出版された李喬氏、曾貴海氏、呉錦発氏、張芳慈氏の客家人文学者4人の5つの作品が紹介された。これらの作品は英語、スペイン語、チェコ語などに翻訳された。(客家委員会)
客家委員会(客家に関する政策を担う省庁)は18日、客家文学作品の外国語翻訳支援事業の成果を発表する記者会見を開いた。客家(ハッカ)とは漢民族の一派で、客家語を話す人々のこと。
 
記者会見では2021年から2023年に実施された客家文学作品の外国語翻訳支援事業の成果のうち、2023年に出版された李喬氏、曾貴海氏、呉錦発氏、張芳慈氏の客家人文学者4人の5つの作品を紹介した。作品の内訳は李喬氏の短編小説集『人球』と『尋鬼記』、張芳慈氏の詩集『你来過這裡』、呉錦発氏の詩集『媽媽的倒牽馬』、曾貴海氏の詩集『黄昏自画像』で、英語、スペイン語、チェコ語などに翻訳された。
 
このほか、今年6月には杜潘芳格氏の詩集『杜潘芳格詩集』、呉錦発氏の『青春三部曲』、李旺台氏の『蕉王呉振瑞』の翻訳版が出版されることになっている。同時に李喬氏の『寒夜三部曲』の全文翻訳や、曾貴海氏の詩などの翻訳も進められる。
 
客家委員会の楊長鎮主任委員は、翻訳者たちが多くの時間をかけて客家の文学作品を英語、スペイン語、チェコ語などに翻訳してくれたことに感謝した上で、これからもその他の言語への翻訳を行ったり、もっと多くの客家の文学作品を外国語に翻訳していきたいと意気込みを示した。また、世界各国の有名な文学作品についても客家語に翻訳し、翻訳を通して客家文化の精神と世界の交流を促進させたいと述べた。
 
客家委員会は2018年より客家の文学作品の外国語翻訳を支援する事業を展開しており、同年に鍾肇政氏の『歌徳激情書(邦題:ゲーテ激情の書)』、李喬氏の『藍彩霞的春天(邦題:藍彩霞の春)』、曾貴海氏の『曾貴海詩選』、利玉芳氏の『利玉芳詩選』、甘耀明氏の『冬将軍来的夏天(邦題:冬将軍が来た夏)』を日本語に翻訳・出版した。また、これに続いて2021年以降、さらに12作品を外国語に翻訳している。
 
客家委員会は、今後もより多くの台湾の客家文学作品をさまざまな外国語に翻訳し、台湾の客家文化を世界の人により知ってもらいたいと期待を寄せている。
 

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