台北市観光伝播局と日本の大阪観光局が17日、「観光交流協定書」を交わし、互いの観光情報の宣伝、観光イベントへの参与を強化していくことで合意した。大阪観光局は大阪府と大阪市の観光事業振興に取り組む公益財団法人。様々な面での観光交流と協力を通じて、それぞれの観光の発展を促進すると共により深い友情をつなげていく。
台北市を代表して協定に署名した観光伝播局の王秋冬局長によると、台北と大阪は2016年以降密接な交流を続けている。2017年、観光伝播局が初めて「台北ランタンフェスティバル」を主催した際、大阪は招きに応じてランタンを出展。その後は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて参加を見送ってきたが、コロナが収束すると2022年の大阪における「大阪・光の饗宴」、2023年の台北における「台湾ランタンフェスティバル」などのイベントを通じて双方の交流ならびに相手方のイベントの宣伝活動を再開した。
台北市観光伝播局は、台北市と新北市は2025年5月17日から30日まで、中高年齢者のための国際総合スポーツ大会「ワールドマスターズゲームズ」を開催することになっており、17日からはエントリーを受け付けていると説明する一方、日本でも2027年に「ワールドマスターズゲームズ関西」が開かれることを指摘、「二つの都市の縁は深い。双方のより深い交流が可能になり、大会運営の経験を分かち合えることに期待している」と話している。
観光伝播局はまた、現在台北市内で開催中の「台北ランタンフェスティバル」では「友好灯区」に大阪、松山市、弘前市、笠間市、函館市、浜松市、松江市、福島県、秋田県、宮城県、青森県の日本の11都市が出展しているほか、韓国の大邱広域市、済州特別自治道、セントクリストファー・ネービス、グアム島、上海などからのランタンもあるとして、国内外の旅行者が1人でも多く会場を訪れて特色豊かなこれらランタンを観賞し、台北と異国情緒の融合と伝統的な節句・元宵節の雰囲気を味わってほしいと呼びかけている。「台北ランタンフェスティバル」は3月3日まで。