第19回大阪アジアン映画祭の授賞式が10日夜に行われ、『莎莉』(日本題:サリー)の練建宏(リエン・ジエンホン)監督が「来るべき才能賞」を、『莎莉』が「ABCテレビ賞」を獲得した。
文化部(日本の省レベル)の日本での出先機関、台湾文化センターの王淑芳主任は文化部の史哲部長(=大臣)に代って練監督に祝意を表したほか、『莎莉』が日本で一般公開され、より多くの国際映画祭に参加出来、台湾映画のためいっそうの好成績を収めることに期待を寄せた。
第19回大阪アジアン映画祭では台湾の作品『莎莉』と『小暁』(日本題:トラブル・ガール)がコンペティション部門にノミネートされ、台湾映画に期待が集まっていた。『莎莉』の獲得した「来るべき才能賞」は、審査委員会が今回の出展作品から最も才能と可能性のあるアジア映画界の監督を選び出して授与する賞。「ABCテレビ賞」はテレビ朝日が最も映画的娯楽性を持つ作品に与える賞。テレビでの放送も予定され、より多くの日本の人たちに台湾の映像創作を知ってもらう機会となる。
台湾文化センターは今回、大阪アジアン映画祭と協力して特集企画「台湾:電影ルネッサンス2024」を開催。台湾映画の『BIG』(日本題:BIG)、『小暁』、『春行』(同:春行)、『莎莉』、『馬語』(同:馬語)、『我可以暫時逃跑一下嗎?』(同:ちょっとだけ逃げてもいい?)、及びデジタルリマスター版の『一九零五的冬天』(同:1905年の冬)を上映した。上映後には座談会も開催。デジタルリマスター版の作品を除いて、全作品の監督が訪日してこれに参加するなど、台湾映画を大いにPRした。上映会はみなほぼ満席になったという。