2025/07/01

Taiwan Today

文化・社会

台湾石川県人会、自転車で台湾一周して台湾への謝意伝える

2024/03/14
台湾在住の石川県民らで組織する台湾石川県人会のメンバーは3月11日から16日までの期間、自転車で台湾を一周しながら、能登半島地震に多額の寄付を寄せてくれた台湾の人々に感謝の気持ちを伝えている。写真左は台湾石川県人会の代表で、今回のイベントを発起した徳光重人さん。右は台南市の黄偉哲市長。(台南市)
今年1月、石川県能登半島で大きな地震が発生した。台南市の黄偉哲市長と市議会の邱莉莉議長はただちに募金活動に取り組み、台南市民に復興支援を呼びかけた。台湾在住の石川県民らで組織する台湾石川県人会は3月11日から16日までの期間、自転車で台湾を一周しながら、台湾の人々の善意に感謝の気持ちを伝えている。一行は13日に台南市を訪れ、黄偉哲市長を表敬訪問した。
 
黄偉哲市長はまず、台南市の186万人の市民を代表して、能登半島地震で被災した人々にお見舞いの言葉を伝えるとともに、被災地の1日も早い復興と、被災した人たちが早く平穏な生活を取り戻すことができるよう願っていることを伝えた。
 
黄偉哲市長は、「台湾と日本は一貫して緊密な関係にある。とりわけ台南市は日本との交流が盛んだ。東日本大震災のときは台湾から多くの義援金が日本に寄せられ、新型コロナウイルスのパンデミックが発生した際には日本から台湾へワクチンが無償供与された」と説明。今回、能登半島地域で地震が発生した際、台南市はただちに募金を呼びかけたが、これは台南と石川の人々の心がつながり、石川県が一日も早くかつての姿を取り戻せるよう願ってのことだったと述べた。
 
台湾石川県人会の代表を務め、自転車での旅を発起した徳光重人さんはまず、台南市が能登半島地震に対する募金を呼び掛けてくれたことに謝意を伝えた。そして、今回の自転車の旅では「感恩台湾」と書かれたのぼりを立てて走り、台湾の人々に感謝の気持ちを伝えているが、3月11日に出発したのは、2011年3月11日の東日本大震災の際、台湾の人々が支援してくれたことへのお礼でもあると説明した。また、能登半島を自転車で一周する「ツール・ド・のと400」のサイクルジャージを着用してやってきた徳光さんは、400という数字は、2024年をオランダ東インド会社の台南上陸から400年を意味する「台南400」と同じだとして、石川県と台南市の友好が末永く続くよう期待を寄せた。
 
台湾石川県人会の一行は3月11日に総統府前を出発。12日に台南市の烏山頭ダムで一夜を過ごし、13日に台南市役所を訪問した。その後も南下を続け、16日に台北へ戻る予定だ。5泊6日、全長1,100㎞の旅を想定している。黄市長は、台南特産の文旦ジュース、春捲(春巻き)、肉包(肉まん)などを一行に提供し、しっかり体力を補充して旅を続けて欲しいと激励した。
 

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