台湾産パイナップルがここ数年、日本への輸入を拡大させ、「民間外交官」としての役割を担う中、高雄産パイナップルは昨年に引き続き、東京都八王子市の中学校38校で、学校給食として提供された。9日と10日の2日間で14,500人の教師・生徒が八王子市と海外友好交流都市を締結している高雄市のパイナップルを味わい、台湾と日本の友好関係はますます深まった。
高雄市政府農業局は、昨年初めて八王子台湾友好交流協会による高雄産パイナップル購入の商談をまとめることに成功した。それらが八王子市の中学校38校に寄贈され、高雄市と八王子市の友好交流都市の絆が深まった。八王子市教育委員会は今年も、生徒たちに高雄と八王子市が友好交流都市関係にあることを知ってもらうため、食農教育教材を作成した。港湾都市・高雄の魅力を詳しく紹介するほか、学校給食に、台湾の代表的グルメ「魯肉飯(豚バラ肉かけご飯)」や「蛋花湯(ふわふわ卵スープ)」に加えて、デザートにはパイナップルと台湾一色の給食メニューが採用された。給食を食べた八王子市立第四中学校の生徒は「美味しい」と大絶賛した上、高雄へ遊びに行きたいと語り、台湾語でありがとう(多謝)を連発した。今後も高雄市と八王子市の交流が深まることが期待される。
八王子・台湾友好交流協会の黒須隆一理事長は7日、中学生へ高雄産パイナップルを寄付する立場から、初宿和夫八王子市長と会談し、高雄市と八王子市の長年にわたる交流について説明した。生徒たちが高雄産パイナップルを味わうことで、台湾と日本の国際交流が途切れることなく続き、次世代へ受け継がれていくよう望まれる。
昨年、高雄産パイナップを食べて、文化交流のために高雄を訪れた中学生は、「高雄の街並みは伝統とモダンが調和して印象的だった」と語った。訪問先の高雄市立右昌国中(中学校)の生徒たちと和やかな時間を過ごし、一緒に給食を食べたことも八王子市の中学生にとっては良い思い出となり、中学生の交流を通した民間外交の成功例となった。