台湾とアフリカ地域の図書館交流を促進するため、国家図書館（台北市中正区）は6月21日に南アフリカ国立図書館ケープタウン館（The National Library of South Africa, Cape Town）に台湾の書籍80点を配架する「台湾コーナー」を寄贈した。同図書館の運営を担当するMarcus L. Maphileさんが訪台し、書籍の寄贈を受けた。Marcus L. Maphileさんは同日、国家図書館の招きを受けて講演を行い、南アフリカ国立図書館に課せられた任務、運営、マネジメント、主要なプロジェクトなどについて説明した。
国家図書館の王涵青館長によると、南アフリカは行政上の首都をプレトリアに、立法上の首都をケープタウンに、司法上の首都をブルームフォンテーンに置く。そのうち「マザー・シティ」の愛称を持つケープタウンは南アフリカにおける図書館発祥の地でもある。南アフリカの「国立図書館法」によると、南アフリカの国立図書館はケープタウンとプレトリアに設置されている。今回招きを受けて台湾を訪問したMarcus L. Maphileさんは、図書館や出版方面で25年以上の経験を持ち、南アフリカのみならず、アフリカ全体の図書館界や文化事業に絶大な影響力を持つ。
国家図書館はこのほど、台湾と南アフリカの文化交流を促進するため、台湾の書籍80点を配架する「台湾コーナー」を寄贈することを決めた。書籍は台湾の歴史、風土・民俗、地理、自然景観などを紹介するもの。南アフリカの市民がこの図書館に足を運び、台湾についての理解を深めてくれるよう期待を寄せている。
国家図書館は現在、世界各地の公共図書館に台湾の書籍を配架する「台湾コーナー」を寄贈しており、これで15か所目となった。