頼清徳総統は9日、台湾南部・高雄市にある国家運動訓練中心(ナショナル・トレーニング・センター)を訪れ、パリ五輪に出場する台湾選手団の結団式に参加した。頼総統は、選手たちが国際舞台に立ち、国家を団結させるために長年努力を積み重ねてきたことを高く評価した。また、国家と全国民が選手たちにとって最大の後ろ盾となり、選手たちが国家のために栄誉を勝ち取れるよう支援することを約束し、選手たちの健闘を祈った。
パリ五輪は7月26日にスタートする。台湾からは水泳、アーチェリー、陸上、バドミントン、ボクシング、ボート、フェンシング、ゴルフ、体操、柔道、射撃、テコンドー、卓球、テニス、重量挙げ、ブレイキンなど16の競技に60人の選手が出場する。これにコーチや医療チーム、関連の職員などを含め、総勢144人が台湾代表団としてパリへ渡る。
頼総統はこの結団式で、国旗と団旗を代表団に授けたほか、「加菜金」(陣中見舞い)として20万台湾元(約99万日本円)の目録と、お守りに見立てたクリスタルトロフィーを手渡した。選手団を代表して、重量挙げの陳玟卉選手が目録を、ブレイキンの孫振選手がトロフィーを受け取った。
結団式後、代表団のメンバーたちは出発前の講習会に参加し、パリ五輪関連の情報、交通、宿泊先、アンチドーピングや安全に関する注意事項などの説明を受けた。
中華オリンピック委員会の林鴻道主席は、「すべての選手たちを信じている。パリ五輪に全力で取り組み、実力を最大限に発揮し、最高の栄誉を勝ち取ってくれるだろう」と力強くコメントした。