2025/06/17

Taiwan Today

文化・社会

内政部、新住民子女を対象にした「ソーシャルイノベーション」のワークショップ開催

2024/07/18
内政部移民署は、「新住民子女」が持つ文化的多様性をさらに育成するため、高校生・大学生の「新住民子女」を中心とした4泊5日のワークショップを開催している。(内政部)
台湾では、婚姻のために台湾に移り住んだ外国人を「新住民」と呼ぶ。その子どもたち、いわゆる「新住民子女」は台湾で教育を受けながら、もう一つの国の言語や文化を知るという強みを持つ。こうした「新住民子女」が持つ文化的多様性をさらに育成するため、内政部移民署は15日から19日まで公務人力発展中心福華国際文教会館(台北市)で、高校生・大学生の「新住民子女」を中心とした(台湾人子女も参加可能)4泊5日のワークショップを開催している。毎年実施しているイベントで、今年は「ソーシャルイノベーション」をテーマに掲げる。16日夜は内政部の劉世芳部長が会場を訪れ、参加者たちと食事を囲んで歓談した。
 
内政部は2014年以降、毎年このワークショップを開催している。ワークショップでは文化的多様性や、魅力あるパワーポイント作り、ステージでの発表のテクニックなどについて学ぶほか、今年は「ソーシャルイノベーション」がテーマということで、台北市大安区にある社会創新実験中心(ソーシャルイノベーションラボ)を訪れた。参加者たちは、ラボに入居するチームからソーシャルイノベーションに関する経験を聞き取り、経済、社会、環境問題に関する新たなソリューションを模索。若者の起業、AI(人工知能)、サステナビリティなど領域を越えた問題について意見交換を行うなどした。また、現地訪問では、共生とイノベーションの理念をいかにして生活に取り組むかについて深く体験し、参加者同士で考えをぶつけ合うなどした。
 
移民署によると、今年の「新住民子女」の参加者は、両親のいずれかがベトナム、インドネシア、タイ、フィリピン、中国出身者となっている。参加者の一人、インドネシアにルーツを持つ徐さんは「自分のユニークな体験を他人と共有することで、ほかの人が人生の多様性を模索できるよう促していきたい」と語った。高校2年生の羅さんは「自分磨きをする絶好の機会であり、これからの人生設計に対して考えるきっかけとなった」と語った。
 
多様な文化的背景を持つ若者たちが互いのアイデアをぶつけ合い、最終日にはその成果を発表して順位を競うことになっている。
 

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