2024年国際経済オリンピック(International Economics Olympiad, IEO)の結果が公表され、台湾の代表5名は金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した。このほか団体戦のビジネスケースでは最高得点を挙げて2位となり、過去最高の成績を挙げた。
国際経済オリンピックは高校生のための最高レベルかつ比較的新しいコンクール。7回目の今年は香港が主催。コンクールには個人戦(経済学・金融リテラシー)と団体戦(ビジネスケース)があり、選手の成績と国家順位はこれら個人戦と団体戦の結果いかんで決まる。
代表選考は台湾模擬教育協会が行った。参加した高校生118名に経済学と財務・金融知識の筆記試験を課し、成績上位20名を7日間の合宿に選抜。合宿後、上位12名を最終選考に残し、ビジネスケースのテストで最終的に代表5名に絞り込んだ。
台湾代表チームの団長は「台湾経済学奧林匹亞競賽組織(Taiwanese Economics Olympiad)」の蔡承翰総召集人が務め、同組織執行委員会の副召集人、黄蕾而氏が副団長を担当した。コンクールに参加したのは台湾北部・新北市の私立康橋国際学校の蔡欣恬さんと黄禹綸さん、同北部・台北市の私立復興実験高級中学の邱俊維さんと趙子逸さん、同北部・新竹県にあるパシフィック・アメリカンスクールの游登凱さん。コンクールは7月23日にスタート、経済学理論、財務・金融、ビジネスケースの順で行われた。
2024年国際経済オリンピックには56カ国から学生235名が参加。その結果台湾の学生は金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した。また、1名が最優秀経済学賞、1名が最優秀金融リテラシー賞を受賞。団体戦ではビジネスケースで最高得点を挙げて団体2位となった。過去最高の成績だとのこと。