2025/08/02

Taiwan Today

文化・社会

日本で11日から台湾漫画を紹介する「-BLOSSOM- 台漫満開・百花繚乱」展覧会

2024/10/08
日本の漫画・アニメ界の代表的な場所であるアニメイト池袋本店と角川漫画ミュージアムで、台湾漫画を紹介する「-BLOSSOM- 台漫満開・百花繚乱」展覧会が11日から開かれる。(文化部サイトより)
文化行政を担う省庁・文化部が企画した「-BLOSSOM- 台漫満開・百花繚乱」展覧会が11日から日本のコミック・アニメ界の代表的な場所で始まるのを控え、台北市大同区にある台湾漫画基地(台湾コミックベース)で7日に記者会見が行われた。
 
「-BLOSSOM- 台漫満開・百花繚乱」展覧会は角川武蔵野ミュージアム(10月14日~27日)とアニメイト池袋本店(10月11日~27日)で開催される。台湾からは漫画家の常勝さん、高妍さん、AKRUさん、星期一回収日さん、簡嘉誠さん、韋蘺若明さんらが訪日し、日本のファンや関係者と交流する。
 
記者会見に出席した李遠文化部長(=文化大臣)は、台湾の漫画は自身が小さいころの《諸葛四郎》から始まって隆盛を極めた時期もあったが、日本の漫画の発展や台湾の漫画家の中国進出などの影響で徐々に尻すぼみになったと説明。このため台湾では2018年から漫画制作のための補助金政策を実施、昨年には国家漫画博物館の設立準備処も設けるなどしており、李文化大臣は、「台湾の漫画はいよいよ収穫期に向かう」と期待した。
 
李文化部長は、文化部が2018年から2027年を「台湾漫画の新時代」を迎えるための重要な時期と位置づけていることを指摘、双十国慶節(建国記念日)に合わせて8日から総統府で行われるプロジェクションマッピングが台湾漫画をテーマにしていること、また台湾の優れた漫画を選ぶ金漫奨(賞)の3日間にわたるイベントが今年は初めて台湾中部・台中市で行われること、来年は総統府内で1年を通じて漫画展覧会が開かれることを挙げ、「漫画が途絶えることは無い。政府が台湾の漫画を産業として育てていく決意を示している」と語った。
 
記者会見には日本の対台湾窓口機関・日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表も出席した。片山代表は近年の台湾の漫画作品について、「雨後の筍のように、徐々に世界で出版されるようになっているし、台湾の作品の多くが日本でマンガ大賞を獲得している」と称えた上で、「漫画とアニメはソフトパワーの重要な源で、国際交流と相互理解を促進する重要な文化媒体だ」と指摘した。そして、今回の展覧会を通して台湾の漫画家たちは新たなファンを獲得出来、日本人は台湾の漫画やアニメならびに台湾そのものを知るようになり、台日間のさらなる交流へとつながることに期待した。
 
展覧会は二カ所に分けて行われる。一つは埼玉県にある「角川武蔵野ミュージアム」で、台湾漫画で日本の国際漫画賞を獲得した10作品を展示。また、ドラマや映画、ゲームなどになった40作品も紹介される。もう一つは日本最大のコミック・アニメ商品の流通ブランド「アニメイト」の池袋本店で、台湾で代表的なBL(ボーイズラブ)作品とGL(ガールズラブ)作品13作品が紹介される。
 
 

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