台湾の文化コンテンツ産業の見本市、「2024 TCCFクリエイティブコンテンツフェスタ（Taiwan Creative Content Fest）」が5日、台北市の南港第2展示ホールで開幕した。TCCFは文化内容策進院（台湾クリエイティブ・コンテンツ・エイジェンシー、TAICCA）が主催するイベントで、「ピッチング」、「マーケット」、「フォーラム」の3つを柱に8日まで開催される。
5年目を迎える今年は、「ピッチング」に過去最多となる50カ国から600のプロジェクトが集まった。そこから厳選された、ビジネス潜在力を持つ62のプロジェクトが過去最多となる賞金総額765万台湾元（約3,660万日本円）と35項目の賞をかけてピッチを繰り広げる。また、101小間のブースが用意された「マーケット」は、申込が殺到してすぐに完売する人気ぶりだった。30カ国から300人以上の専門家、メディア、バイヤーが参観し、商談を行うことになっている。さらに、「フォーラム」には、海外受賞歴を持つ12か国から30人のスピーカーが集まって15のセッションを盛り上げる。
TAICCAの蔡嘉駿董事長は開幕式で、「台湾の政府は、いままでにないほど積極的にコンテンツ産業の発展に力を入れている」として、世界各国から集まった参観者を歓迎した。
文化部の王時思政務次長（=副大臣）は、TCCFは5年かけて、台湾文化コンテンツの交易市場やアイデアを提案する重要な国際プラットフォームになってきたと指摘。「TAICCAが文化部にかわってコンテンツ産業への投資を行っており、台湾のコンテンツ産業に民間の投資の力をより導入し、台湾の文化コンテンツ産業の制作環境を引き上げられるよう期待している」と述べた。
王時思政務次長はまた、「いまこそ台湾人が自らの物語を語るときだ。より多くのコンテンツを多れば、それだけ露出を増やすことができる。TCCFがマッチングの場として、より多くの国際協力を促進したい。また、国際市場を開拓したいという野心を持った人々がTCCFで新たなチャンスを見つけられるようにしたい」などと述べた。