2025/05/21

Taiwan Today

文化・社会

サンディエゴ・アジアン映画祭、台湾映画14本を上映

2024/11/07
文化部のロサンゼルス台湾書院は、サンディエゴ・アジアン映画祭と提携して、「台湾映画ショーケース(Taiwan Film Showcase)」を開催、長編映画5本と短編映画4本を上映する。(文化部ニュースサイトより)
アジア映画の普及を目的に、米国で毎年開催される国際映画祭「第25回サンディエゴ・アジアン映画祭(San Diego Asian Film Festival, SDAFF)」が7日に開幕した。文化部(日本の文科省に類似)の米ロサンゼルスの出先機関、ロサンゼルス台湾書院は、今年も同映画祭に協力、Edwards Mira Mesa映画館およびミュージアムオブフォトグラフィックアーツ (MOPA) において、「台湾映画ショーケース(Taiwan Film Showcase)」と題して、長編映画5本と短編映画4本を上映する。そのほかの企画でも台湾の短編作品5本が上映される予定で、全体を通して14本の台湾映画がサンディエゴで披露され、多彩でバラエティに富んだ台湾映画が紹介される。35カ国から170本の映画が上映される同映画祭の会期は16日まで。
 
「台湾映画ショーケース」では、様々な時代の台湾の古典的な作品を紹介する。長編作品は、
・徐漢強(ジョン・スー)監督による「鬼才之道(Dead Talents Society)」。スーパースターを目指す幽霊たちの奮闘ぶりを描いたホラーコメディ。
・台湾、シンガポール、ポーランド合作の「刺心切骨」。フェンシング選手の兄弟が抱える複雑な感情が題材となった作品。
・世代、階級、集団間の対立を鋭く表現したエドワード・ヤン監督の「カップルズ(原題:麻將)」。
 
ドキュメンタリー作品は、2024年公開の蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)監督による最新傑作「無所住(Abiding Nowhere)」。この作品は、10年にわたって様々な場所で撮影した「ウォーカーシリーズ(行者シリーズ)」の最新作で、玄奘三蔵が中国からインドまでを17年かけて歩いたといわれる故事から着想を得たもの。そのほか、台湾のルーツを持つ米国人、Vicky Du監督による「迴光返照」は、中国、台湾から米国へ移住した家族の歴史を探る作品。上映後にはジョン・スー監督とVicky Du監督のディスカッションも企画されている。
 
「台湾映画ショーケース」の短編作品のラインナップは、台湾のアカデミー賞、金馬奨の監督賞を受賞した経歴を持つ陳潔瑤(ラハ・メボウ)監督の最新作「男孩奇幻夜」、今年のサンダンス映画祭アジアで審査員特別賞を受賞した朱建安監督の「公鹿」に加え、「窗殺」、「馬語」の4作品。そのほかの短編作品には、「現在是不是時候該將你放下了呢?」、「慾仙慾死」、「暗面」、「嗨爸」、「我要去買水彩」(いずれも原題)の5本。それぞれの物語、メディアを通して、様々な問題に対する台湾の映画制作者の関心を多彩に表現している。
 
文化部ロサンゼルス台湾書院によると、サンディエゴ・アジアン映画祭は、米国西海岸最大規模のアジア映画のイベントの一つで、今年は台湾映画14本が出品された。文化部はこのプラットフォームを通じて、強力なラインナップと多様なテーマの台湾映画をアピールする。台湾映画の創造的なエネルギーで、映画祭に参加する海外の映画製作者に台湾の優れた作品を紹介する狙いだ。
 
サンディエゴ・アジアン映画祭の詳細は、下記公式ホームページを参照のこと。https://sdaff.org/2024/guides/taiwan-showcase/

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