2025/07/24

Taiwan Today

文化・社会

「TIMSS2024」、台湾は小4算数・中2数学・中2理科で2位、小4理科は3位

2024/12/05
世界の小中学生を対象に算数・数学、理科の学力を測る2023年の「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の結果が公開された。台湾の小学4年生の算数、中学2年生の数学はいずれも2位、小学4年生の理科は3位、中学2年生の理科は2位と全体的に高い水準を維持した。(教育部)
台湾と、各国の研究機関などでつくる国際教育到達度評価学会(International Association for the Evaluation of Educational Achievement, IEA)は4日、世界の小中学生を対象に算数・数学、理科の学力を測る「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2023)」の結果を同時発表した。新型コロナウイルスの影響が懸念されていたものの、台湾の小中学生の成績は依然としてトップレベルで、小学4年生の算数、中学2年生の数学はいずれも2位だった。また、小学4年生の理科は3位、中学2年生の理科は2位となった。
 
国際教育到達度評価学会は1995年からTIMSS計画を実施し、4年ごとに世界各地の小学4年生と中学2年生を対象に算数・数学と理科の学力を測る調査を実施している。今回は58か国・地域の小学4年生と、44か国・地域の中学2年生が参加。台湾は1999年以降、7度目の参加となり、小学4年生は215校、5308人が、中学2年生は184校、5,543人が参加した。
 
1999年から2023年までのTIMSSの調査結果から、台湾の小中学生の学力は世界平均より高い水準を維持していることが分かる。前回調査のTIMSS2019と比べると、とくに小学4年生の算数、理科のいずれも成績が上がっており、そのうち理科は15点の上昇となった。これは歴年の結果の中でも最も大きな上げ幅だ。中学2年生の理科については、成績上位者(625点以上)の割合が過去最大となった一方で、小学4年生の算数と理科は、成績中級以下の割合が縮小した。中学2年生の数学も成績中級以下の割合が縮小しており、その結果、全体的に高い水準を維持することができた。
 
TIMSS2023では学力のほか、環境意識に対する調査も行われた。台湾の小学4年生の環境知識は566点、中学2年生は553点で、世界平均をはるかに上回った。これは、台湾の小中学生の環境保全に対する意識が極めて高いことを意味している。また、算数・数学、理科に対する興味や関心の高さについての調査では、台湾の小学4年生も中学2年生も「好きではない」と回答した人が比較的多かったものの、この現象は決して台湾に限ったことではなく、また前回調査のTIMSS2019と比べると改善傾向にあることが分かった。
 

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