2024年度の「国光体育奨章」及び「運動科学研究奨励」の授賞式が6日に行われた。今年活躍したアスリートを表彰する「国光体育奨章」は、パリ五輪を含む50項目の総合競技大会及び単一競技大会で活躍したアスリートが対象となり、延べ451人(選手331人、コーチ12人)に授与された。褒賞金総額は、過去最多だった昨年をさらに上回り、4億6,470万台湾元(約21億円)に上った。
今年のパリ五輪で台湾は金メダル2個、銅メダル5個を獲得した。そのうち金メダルを獲得したボクシング女子の林郁婷選手に最も多い2,090万元(約9,652万円)が、バドミントン男子ダブルスの王齊麟選手と李洋選手のペアに2,060万元(約9,513万円)の褒賞金が授与された。また、12月に行われた野球の国際大会「ラグザスpresents第3回WBSCプレミア12」で優勝した台湾代表チームには、選手1人当たり700万元(約3,230万円)、総額1億9,600万元(約9億円)が授与された。コーチ陣への褒賞金は、当初予定していた総額200万元(約923万円)から600万元(約2,770万円)に引き上げられた。
また、スポーツサイエンスに関する優れた研究成果や論文などを表彰する「運動科学研究奨励」については、今年は最高賞に相当する「特等」が該当者なしで、2番目の「優等」が4件、「甲等」が5件、「佳作」が14件と、合計23件が表彰された。
授賞式に出席した行政院の卓栄泰院長(首相)は、これらのアスリートが今年、国際競技大会で優れたパフォーマンスを見せたことに感謝した上で、表彰された選手たちを「台湾之光」(台湾の誇り)であると称えた。また、選手たちの成績に大変満足し、且つ誇りに思うとして、(その呼称が)「中華隊」(チャイニーズ・タイペイ・チーム)あるいは「台湾隊」(台湾チーム)であろうとも、いずれも「世界冠軍隊」(世界チャンピョン・チーム)であると述べた。
卓院長はまた、政府はさらにスポーツ振興に力を入れるため、立法院(国会)の強い支持を得て、まもなく「運動部」(スポーツ省)を設立する予定だとした上で、これからもスポーツ人口の増加を図る「全民運動」、競技運動や国際競技への参加、スポーツ産業の振興など、多方面からスポーツを盛り立てていく考えを示した。
卓院長はさらに、2025年はFISUワールドユニバーシティゲームズが、2026年にはアジア競技大会(愛知・名古屋)、2028年にはロス五輪が開催されるとして、あらゆる選手たちがベスト・パフォーマンスを発揮できるよう期待していると述べた。また、今回表彰された選手たちが再び台湾にメダルを持ち帰り、台湾の人々と喜びを分かち合えるよう願っていると述べた。