2025/05/13

Taiwan Today

文化・社会

総統府が2025年の「紅包袋」や「福袋」などのデザインを公表、正副総統のイラスト入り

2024/12/31
総統府は30日、2025年の正副総統のグリーティングカード、「春聯」(縁起の良い言葉を描いた赤い紙)、「紅包袋」(お年玉袋)、「福袋」(1元硬貨が貼られたカード)などを公開した。(総統府)
総統府の潘孟安秘書長、デザイナーの李明道(AKIBO)さん、書道家の陳吉山さん、デザイン総監の李明さん、それに総統府の郭雅慧報道官は30日、総統府内で記者会見を開き、2025年の正副総統のグリーティングカード、「春聯」(縁起の良い言葉を描いた赤い紙)、「紅包袋」(お年玉袋)、「福袋」(1元硬貨が貼られたカード)などを公開した。
 
春聯
春聯とは縁起の良い言葉を描いた縦長の赤い紙で、玄関のドアなどに貼る。今年の文言は「六順和春」で、作家の白聆さんが起案し、台南市在住の書道家・陳吉山さんが揮毫した。「六順和春」は順調と繁栄への願いを込めた言葉で、「六」は来年の干支である巳年が十二支の6番目であるここと、台湾語で「ヘビ」を「溜」(六の発音に類似)とも呼び、スムーズで順調、障害がないことなどを意味する。「順」は文字通り順調であることを意味し、「和」にはハーモニー、和解などの意味がある。また、台湾語の「好」の音にも近く、順和(柔和なこと)、暖和(温暖なこと)、和煦(暖かく穏やかなこと)などの意味も持つ。「春」は草木の成長を意味し、生気がみなぎる様子を意味する。また台湾語の「賰」の音にも近く、繁栄するという意味も含まれる。
 
紅包袋・福袋・グリーティングカード
人気アーティストのCDジャケットやコンサートのビジュアルデザインなどを手掛けてきた李明道さんは、「紅包袋」、「福袋」、「グリーティングカード」のデザインを担当した。まず、来年の干支である「乙已」(きのとみ)の文字を印鑑のようにデザインしたものを「紅包袋」と「福袋」、それに「春聯」にも加えた。「紅包袋」と「春聯」はヤエヤマコクタン、ゲットウ、テリハボクという3つの台湾固有種の植物を左右対称に描き、正月の賑やかな雰囲気を醸し出した。また、頼清徳総統は「イヌ派」、蕭美琴副総統は「ネコ派」で知られることから、それぞれにイヌとネコのイラストを描いてもらい、これらを「紅包袋」、「福袋」、「グリーティングカード」のデザインに取り入れた。国家元首が描いたイラストがこれらに採用されるのは初めてのこと。手描きのイラストが、誠実さとぬくもりを与える。また、動物にフレンドリーで、幸福で自由度が高い台湾という印象を与える。
 
★★★★★
 
「春聯」と「紅包袋」は2025年1月1日より1月24日(金)までの期間、総統府で配布する。1月1日は午前9時から午後5時まで総統府が一般開放される。それ以外は、平日(月~金)午前9時から12時までの時間帯に総統府で受け取ることができる。総統府以外では、行政院中部、雲嘉南区、南部、東部、金馬聯合服務中心などでも受け取れる。
 
「福袋」は頼清徳総統及び蕭美琴副総統が春節(旧正月)期間中など、各地を視察する際に配布する。
 
 

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