今年のブックフェア最大の目玉は、日本の人気作家、吉本ばななさんと台湾の人気作家として数々の番組の司会を務めている蔡康永さんの対談。そのほか、台湾の人気漫画家、朱徳庸さんの新刊本キャンペーン、昨年、全米図書賞の翻訳文学部門大賞を受賞した楊双子さんと翻訳者の金翎さんが初日に、「翻訳は原作の旅―台湾漫遊録からTaiwan Travelogueまで」というタイトルで対談を行う。台湾漫遊録(英訳本タイトルはTaiwan Travelogue)は楊さんの受賞作品。
これに先立ち文化部(日本の文科省に類似)は7日、記者会見を開催し、文化部の人文及出版司の楊婷媜司長、財団法人台北書展基金会の呉韻儀董事長(会長)、国立台湾文学館の陳瑩芳館長、独立出版聯盟の陳夏民理事長らが出席した。楊婷媜司長はあいさつで、「今年のブックフェアはバラエティに富んだ内容で、児童書、デジタル学習、コミック・ライトノベル、文芸書、翻訳書、海外書籍、教科書、独立系出版の8テーマのごとに展示エリアを設置している。参観者がブックフェアを通じて、読む楽しみを味わえるよう期待している」と述べた。
ブックフェアの入場料は一般が150台湾元(約720日本円)、優待券(台湾の65歳以上、18歳以上の学生)が100元(約470日本円)。台湾の18歳未満、障害者とその同伴者1人までは無料となる。また、台湾高速鉄道(新幹線)で桃園以南、あるいは宜蘭(台湾北東部)・花蓮(同東部)・台東(同南東部)からやってきたことを証明する当日の使用済み切符を提示すれば、入場が無料となる。前売り券は先着で、ドリンクバッグとの交換や会場内で使える同額の商品券や抽選券がもらえる特典もある。詳細は公式ホームページ(台北國際書展官方網站)を参照のこと。