2025/02/11

Taiwan Today

文化・社会

台北国際ブックフェアが2/4-2/9開催、10か国・地域から作家50名以上が参加

2025/02/04
2025年「台北国際書展」(台北国際ブックフェア)が4日から9日まで台北市信義区の世界貿易センター第1展示ホールで開催される。今年のゲスト国はイタリアだ。3日、事前記者会見が開かれ、文化部の李遠部長が各エリアを参観した。(文化部)
2025年「台北国際書展」(台北国際ブックフェア)が4日から9日まで台北市信義区の世界貿易センター第1展示ホールで開催される。今年のゲスト国はイタリアだ。3日に開かれた事前記者会見には、文化部の李遠部長、台北書展基金会の呉韻儀董事長、イタリア経済貿易文化推広弁事処のマルコ・ロンバルディ(Marco Lombardi)代表(イタリアの駐台大使に相当)などが各展示エリアを紹介した。
 
イタリアは、昨年開催された第76回フランクフルト・ブックフェア(ドイツ)でもゲスト国を務めた。台北国際ブックフェアでも「…IN THE HIGH IMAGINATION/想像無辺」をテーマに、ゲスト国としてパビリオンを設置する。エリアは大きく2つあり、新進気鋭のイラストレーターや漫画家30名の作品を展示するエリアと、2023年から2024年にイタリアで出版された児童書や絵本60冊を展示するエリアによって構成される。また、今回のイベントのためにイタリアから11名の作家が台湾を訪れ、台湾の作家と交流を深めたり、座談会を開催したりする。
 
今年のブックフェアでは、イタリアだけでなく、ベルギー、チェコ、ポーランド、イギリス、米国、フランス、タイ、日本、香港など世界10か国・地域から50名を超えるゲストがやってくる。特に多いのは日本の作家で、台湾でも根強いファンを持つ吉本ばななさんは6日午後、台湾の人気司会者、蔡康永さんと公開対談を行う。
 
「作品の5%の内容は生成AIを使って書いた」と公言して話題を集め、『東京都同情塔』で芥川賞を受賞した九段理江さんも、今回初めて台湾を訪れる。会場では台湾の作家、林新恵さんや蕭詒徽さんと対談を行い、生成AIを使った創作などについて語る。直木賞作家の中島京子さんは、テレビドラマ化された作品『やさしい猫』を通して、日本の排外意識と外国人移民が直面する問題などについて語る。このほか、子どもたちに人気の迷路絵本作家の香川志織さん、『かいけつゾロリ』シリーズの原ゆたかさん、原京子さん夫妻なども、台湾の小さなファンたちのためにやってくる。『100かいだてのいえ』シリーズで知られる岩井俊雄さんは、新たな作品を発表するだけでなく、読み聞かせやワークショップも開催する。
 
台湾から近い香港からも、今回は17名の作家がやってくる。喬靖夫さん、黄裕夫さん、香草さん、陳慧さん、鄧小樺さんなど、いずれも台湾の読者がよく知る作家ばかりだ。
 
 

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