6日間で7回訪れ、フェイスブックに12回投稿したという文化部の李遠部長(大臣)は、「今年、文化部の予算は大幅に削減されたが、より多くの支援によって、ブックフェアをより良く運営できることを証明した。これは予算を削減してもよいという意味ではなく、このような状況だからこそ、多くの人々がブックフェアをサポートしてくれたことにほかならない」と説明した。
今年のゲスト国を務めたイタリアの経済貿易文化推廣弁事処のマルコ・ロンバルディ代表は、「昨年、イタリアがゲスト国になると知ったときは、これほど多くの人が集まるとは予想していなかった。今回はイタリアから多くの作家や出版社の代表者が台湾を訪れた。その中には初めて台北を訪れる重要な人々も多く含まれている。彼らは好奇心旺盛で、多くの収穫を得ることができた。これらは台北国際ブックフェアの成功を示すものだ」との喜びを語った。
閉幕式では、李遠部長から来年のゲスト国がタイに決まったことが発表された。近年、台湾とタイは出版、映画、テレビの分野で緊密な交流を行っており、来年のブックフェアで、タイが刺激的なテーマを台湾にもたらすよう期待されている。タイ出版・書籍販売業者協会(PUBAT)のDuangporn Sudthisomboo副会長は、ゲスト国を務めることが光栄なだけでなく、台湾がタイの文化や文学を高く評価していることの表れだとした。来年にはタイから多くの文学、イラスト、その他のデジタル形式による作品がお目見えする予定だ。タイ・クリエイティブ・コンテンツ・エージェンシー(THACCA)書籍産業振興小委員会のティラパット・チャロエンスク委員長は、「台湾とタイの友情と文字に対する愛情が、お互いを結びつけている」とする自作の詩を披露した。
閉幕式ではまた、ブースデザイン賞の授与も行われた。大型ブース部門の金賞は、独立出版連盟と台湾労工陣線による「讀字公民」、銀賞は文訊雜誌社、洪範書店、爾雅出版社、銅賞は博客來數位科技がそれぞれ受賞した。中小型ブース部門の受賞者は、啟明出版事業(金賞)、九歌出版社(銀賞)、国立台湾大学出版中心(銅賞)。そのほか、ネットゼロの持続可能なグリーン賞は、大寬文化工作室が選ばれた。受賞したすべての出展者は、美的体験を備えたブースで、ブックフェアに花を添えた。来場者の目や心を楽しませ、ブックフェアが読書を楽しむだけでなく、美的体験を堪能できることも伝えた。