2025/03/19

Taiwan Today

文化・社会

熊本県知事が直行便再開の高雄市訪問、高雄熊とくまモンも再会

2025/02/26
高雄市の陳其邁市長(写真右から2人目)を表敬訪問した熊本県の木村敬知事(写真左から2人目)は、両市の直行便再開で交流が加速できると喜んだ。右は高雄市のキャラクターである高雄熊(ヒーロー)、左は熊本県のくまモン。(高雄市)
熊本県の木村敬知事は知事就任後初めて、代表団を率いて友好都市の高雄市(台湾南部)を訪問した。一行は、2月初めに運航を再開した「高雄ー熊本」直行便を利用して24日に到着し、高雄市の陳其邁市長を表敬訪問した。両市のマスコットの高雄熊(ヒーロー)とくまモンは兄弟と称されるほどの仲で、再会を抱き合って喜び、現場の雰囲気を一瞬にして和ませた。「高雄ー熊本」便の再開を喜んだ陳市長によると、現在、同便はほぼ満席となっており、運航再開後、双方の観光、教育、産業などの交流がより迅速かつ円滑になることが期待される。
 
木村知事の高雄市初訪問を歓迎するため、「高雄熊」と「くまモン」が一緒に登場し、一行を出迎えた。同じ熊をモチーフにしたマスコットの愉快なやり取りに、木村知事一行は大喜びだった。陳市長は、「高雄と熊本の友好関係は、高雄熊とくまモンの兄弟関係のようだ。これまで両市は、地震や台風などの災害に見舞われるたびに慰め合い、助け合ってきた。2年前に熊本を訪れた時は、熊本市の大西一史市長が自ら同行して熊本城の天守閣を案内してくれたが、日本人よりも台湾人観光客を多く見かけた。阿蘇山も景色が美しく、訪れる価値があると思った。直行便再開で観光のチャンスも生まれている。近いうちにまた訪問したい」と語った。
 
一方、初めての高雄訪問となり、直行便の利便性を体験した木村知事は、新型コロナウイルスの感染拡大後に直行便が中断されたが、ようやく再開され、高雄を訪問したいという念願が叶ったと話した。また、直行便の再開は、熊本と高雄の交流を促進するだけでなく、双方の様々なパートナーシップを推進すると指摘。また、世界最大のファウンドリー、台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出を機に、今後双方が関連分野で人材交流を図り、台湾のサイエンスパーク推進の成功例から学びたいと期待を寄せた。木村知事はまた、先週末に高雄市で開催された「日光海島生活節(サンシャイン・アイランド・フェスティバル)」に参加した熊本県が、台湾の人々から歓迎されたことに言及し、直行便が都市間の文化交流をさらに促進するよう期待していると強調した。
 
陳市長はこれに対し、TSMCの熊本と高雄への投資は、国境を越えた双方のより緊密な産学連携を発展させ、台湾と日本の半導体産業の相互支援につながるサプライチェーンやハイテク産業の協働体制を構築し、高雄・熊本間の経済戦略パートナーシップ推進を加速させることができると信じていると語った。

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