2025/07/03

Taiwan Today

文化・社会

頼清徳総統、奈良美智さん台湾巡回展4か所目の開幕式に出席

2025/06/30
日本の画家、奈良美智さんの作品『Hazy Humid Day』(台湾華語表記は「朦朧潮濕的一天」)の10年間巡回展示の4か所目が、新北市瑞芳区金瓜石にある台湾電力金水基地で始まった。開幕式には頼清徳総統も駆け付けた。(総統府)
日本の画家、奈良美智さんが2021年に行われた台湾展のために描き下ろした作品『Hazy Humid Day』(台湾華語表記は「朦朧潮濕的一天」)の10年間巡回展示の4か所目が、台湾北部・新北市瑞芳区金瓜石にある台湾電力金水基地で始まった。この10年間巡回展示は中華文化総会が「跟著朦朧潮濕的一天去旅行(Traveling with Hazy Humid Day)」と名付け、2023年にスタートしたもので、今回は高雄市、澎湖県、屏東県に続く4か所目となる。展示は9月28日まで行われる。
 
28日に行われた開幕式には奈良美智さんのほか、頼清徳総統も足を運んだ。奈良さんは「澎湖展では蔡英文総統(当時)が、今回は頼清徳総統が来て下さった。台湾の2人の総統と握手できた自分は、とても幸せな日本人だろう」と笑顔で語った。
 
頼総統は、奈良さんと顔を合わせるのはこれが2度目だとした上で、「最初に会ったのは2021年で、それ以来の再会となるが、相変わらず若々しく、リラックスした雰囲気を持っている」と述べた。また、『Hazy Humid Day』を再び見ることができたことを喜び、「この作品を見ると嬉しい気持ちになる。特に、目が宝石のように神秘的なのが印象的だ」と語った。
 
頼総統はまた、金山(金瓜石鉱山を含む一体を指す)にはかつて自身の先祖が住んでいたとして、「『Hazy Humid Day』とともに、きょうは金山に帰ってくることができて嬉しく思う。この作品は10年間かけて台湾各地を巡ることになっており、すでに高雄、澎湖、屏東を経て、今回金瓜石へとやってきた。これからももっと多くの場所を巡ることになるだろう」と述べた。
 
今回の金瓜石展では、奈良さんの作品のほか、台湾の新進気鋭の芸術家4名の作品も一緒に展示され、台湾と日本の芸術家の交流の成果を見ることができる。頼総統はこれを踏まえて、「全国の皆さんにも、この作品とともに台湾を旅して欲しいと思っているし、日本の皆さんにも、奈良美智さんの作品とともに台湾を巡る旅を楽しんで欲しい」と呼びかけた。頼総統はさらに、「日本には台湾に来るのが好きな人が多くいる。多くの観光地、グルメ、文化が日本人に愛されている。この巡回展が契機となり、台湾と日本の人々が作品とともに旅をするという新たな観光スタイルが生まれれば、より大きな効果をもたらすと信じている」と語った。
 
『Hazy Humid Day』金瓜石展
期間|6/28(土)- 9/28(日) 10:00-18:00(月曜定休)
場所|台湾電力金水基地(新北市瑞芳区洞頂路361号)

オンライン予約
第一弾(6/28-7/15):https://reurl.cc/nm8ey1
第二弾(7/16-7/31):https://reurl.cc/EV9EWk
​※6月16日正午(12:00)から第一弾の、7月16日正午から第二弾の予約受付を開始する。
 

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