ビジネス展示が行われた南港展示ホールには、台湾のオリジナルIPやクリエイティブブランドに加え、日本、韓国、マレーシア、シンガポール、タイ、アメリカ、ポーランドなど10カ国から集まった計650以上のブランドが930小間以上に出展した。今年は、文化部が実施する「黒潮プロジェクト」の助成・支援を受けた台湾オリジナルキャラクター34組をまとめたエリア「黒潮星楽園展区(IP STAR POP PARK)」も初めて設けられ、「松尼&奇尼」(Sweet House)、「嗨小強」(Hi John)、「虎爺実習中」(フーイエインターン中)など、台湾のさまざまなIP(知的財産)の魅力がアピールされた。一般消費者を対象とした商品の販売と、業者を対象としたライセンシングを融合させたこうした展示方式は、海外からの出展者からも高く評価された。
イベント開催期間中、さまざまな商談マッチングイベントが用意され、海外バイヤー180人以上が参加し、1,400件以上の商談が行われた。そのうち海外バイヤーと台湾のサプライヤーを結び付けることを目的とした1対1の商談会は1,300件以上に達した。とりわけ「黒潮星楽園展区」では、白鹿夢(BalloonMon)、麻吉猫(もちにゃん)、囂搞(シャオガオ)、滷沙沙(ルーササ)などの台湾オリジナルIPと国内外企業による合計84件の商談が成立した。
また、期間中には125件以上の講座、フォーラム、パフォーマンス、ワークショップ、ツアーガイドやさまざまなイベントが開催され、いずれも満席となった。例えば文化企画の展示が行われた松山文創園区では『海洋的方法』と題したシリーズ講座が開催され、専門家たちが台湾文化の国際展開についてさまざまな見解を示した。ビジネス展示が行われた南港展示ホールでは「キャラクターIPフォーラム」が開催され、IP創作、収益化、ブランドの異業種連携、クリエイティブ・マーケティングなどをテーマにした議論が行われ、延べ2,400人以上が参加した。
文化部によると、次回も来年8月に台北市内の南港展示ホールなどを会場に台湾クリエイティブエキスポを開催するという。