アミ族:中央山脈の東側に分布。立霧渓以南で太平洋沿岸の東台縦谷及び東海岸の平野に多く住む。大部分は平地に住み、山で暮らすものはごく少数。
タイヤル族:台湾中北部の山地、埔里から花蓮まで。そこから北に住む。
パイワン族:台湾南部を活動区域とし、北は大武山の山地から南は恒春、西は隘寮から東は太麻里以南の海岸までの地域に住む。
ブヌン族:中央山脈で海抜1000~2000メートルの山地に住む。範囲は高雄市那瑪夏区、台東県海端郷などまで広がり、南投県の県境を主とする。
プユマ族:台東の縦谷の南部に住む。
ルカイ族:高雄市茂林区、屏東県霧台郷、台東県東興村などに分布する。
ツォウ族:主には嘉義県阿里山郷、南投県信義郷に住み、それらの人は「北鄒(北ツォウ)」と呼ばれる。高雄市桃源区及び那瑪夏区に住む人たちは「南鄒(南ツォウ)」と呼ばれる。
サイシャット族:新竹県と苗栗県の境にある山地に住み、南北の二つのグループに分かれる。北サイシャットは新竹県五峰郷に、南サイシャットは苗栗県南庄郷と獅潭郷に住む。
タウ族(ヤミ族):台東の離島、蘭嶼にある六つの村落に住む。台湾唯一の海洋民族。
サオ族:南投県魚池郷と水里郷に住む。大部分は日月潭のほとりにある日月村に住み、頭社系に属する一部の人たちは水里郷頂崁村の大平林に住む。
クバラン族:かつては宜蘭県で暮らしていたが、今では花蓮や台東に住む。
タロコ族:北は花蓮県和平渓から南は紅葉及び太平渓までの広大な山岳地帯、すなわち現在の花蓮県秀林郷、万栄郷に住む。一部は卓渓郷立山、崙山などで暮らしている。
サキザヤ族:主に台湾東部、現在の花蓮県内に住む。
セデック族:セデック族の発祥地は徳鹿湾(Truwan)、すなわち現在の南投県仁愛郷春陽温泉の一帯で、主に台湾中部と東部を活動範囲とする。大体、北方のタイヤル族と南方のブヌン族の間に位置する。