2025/04/27

Taiwan Today

文化・社会

台湾で一番多い名前、男性は「家豪」・女性は「淑芬」

2012/11/02
内政部は外国人のために中国語名の付け方の手引きを各国語で解説している。(内政部戸政司サイトより)
内政部は、2年に1度行っている国民の氏名に関する全国統計の結果を発表した。調査は戸籍データシステムを通じ、7月2日時点に戸籍に登録されている氏名を基準に行われた。これによると、台湾には3万3,063人の「淑芬」という名の女性、および1万4,229人の「家豪」という名の男性がおり、この2つが台湾の男女に最も多い名前であることが明らかになった。なお、同姓同名をみてみると、男性では「陳冠宇」が3,908人、女性では「陳怡君」が6,199人で最も多かった。また男女共に多い氏名は、「張家華」が男女合わせて667人(男性356人、女性311人)と最多だった。

よくある名前というのは、世代によって変化する。つまり、それぞれの世代がよかれとして名付けられる名前から、その親世代の子供への期待がうかがえる。男性では、1,930年代から1,940年代生まれでは「雄」が好まれ、1,960年代から1,970年代生まれは「志」の字を使うのが主流だった。1980年代生まれでは、「志豪」や「志偉」に代わって、「家豪」と名付けられるようになり、1990年代生まれは「家豪」が最も人気となった。2000年代に入ると、「承恩」や「承翰」が主流となり、2010年以降は「品睿」がトップとなっている。

女性をみると、1920年代、1930年代、1940年代、1950年代では常に、「玉蘭」、「秀英」、「秀琴」、「麗華」が主流だった。1960年代から1970年代にかけては「淑芬」が最もよくある名前となり、1980年代から1990年代生まれではこれに代わって「雅婷」や「怡君」が多くなった。また、アイドルが主演するドラマが流行し始めたことで、2000年代に入ると「宜蓁」や「欣妤」、「詩涵」が主流となった。2010年代に入ると、「品」の字を使った名前が好まれるようになり、「品妍」が1位、「品蓁」が3位となっている。

一方、珍しい氏名をみてみると、全国で6文字以上の氏名を持っている人は981人で、最長は13文字の男性だった。こういった長い名前は先住民やモンゴル系、チベット系、または外国籍から帰化した人が多くを占めている。さらに珍しい同姓同名の夫婦は全国で1組だった。

内政部によると、姓の数は全国で1,517種類あり、1文字が1,398種で2,322万6,980人、2文字以上の姓は119種で3万428人、中華民国(台湾)の習慣に合致しない氏名を持つ人や、氏名が6文字を超える人、極めて珍しい姓の人などは計4,383人だった。珍しい姓としては、「東、西、南、北」や、「春、夏、秋、冬」、「甲、乙、丙、丁」、「年、月、日」、「大、中、小」、「多、少」、「真、假」、「是、非」、「厚、薄」、「酸、苦」、「公、母」、「開、閉」などがある。

よくある姓は、上位から順に「陳」、「林」、「黄」、「張」、「李」、「王」、「呉」、「劉」、「蔡」、「楊」となっている。うち陳は全人口の11.13%を占める258万8,958人だった。

なお、外国人が帰化した際の氏名の付け方については、特別報道「中華民国(台湾)に帰化の外国人、『陳さん』が最多」で詳しく紹介している。

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