
行政区別に見た場合、寺や廟が最も多いのは士林と北投で、いずれも238ヶ所(寺・廟全体の12.8%)ある。次いで萬華区が201ヶ所(10.8%)。教会・礼拝堂は大安区が68ヶ所で最多(16.2%)。中山区が51ヶ所(12.1%)でこれに続く。中正区は47ヶ所(11.2%)で3位。密度で見た場合、大同区は1平方キロメートル当たり寺や廟が24ヶ所あってトップ。中正区は1平方キロメートル当たり6ヶ所の教会・礼拝堂があり、教会や礼拝堂ではトップだった。 各寺・廟で祭られる神様で最も多いのは210ヶ所で祭られる福徳正神(土地公)。次いで天上聖母(媽祖:海上の守護神)が185ヶ所。釈迦牟尼仏(釈迦如来)が173ヶ所、観世音菩薩が149ヶ所、瑤池金母(天女最高の女神)が122ヶ所、玄天上帝(玄武:武勇に優れた神)が105ヶ所、関聖帝君(三国時代の関羽。忠と義をいずれも全うしたことで神格化された。軍人、警察の守護神でもある)が78ヶ所。以上で全体の55%を占める。

統計によると、寺・廟のうち道教の廟が1431ヶ所で最多。全体の77.1%を占める。次いで仏教の359ヶ所で19.3%。これら二者で全体の96.4%を占める。その他は、一貫道、軒轅教、理教、天徳教、夏教(三一教)など。さらにキリスト教やカトリックが建てた教会も420ヶ所あり、0.65平方キロメートル当たり1ヶ所あることになる。教会・礼拝堂のうちキリスト教が372ヶ所(88.6%)。カトリックが42ヶ所(10%)。これらで98.6%を占める。その他は天理教、回教、バハーイー教、真光教団及びユダヤ教など。 教会や礼拝堂で1911年以前に建てられたものは9ヶ所。そのうちキリスト教長老教会の大同区延平教会が最も早く(148年前)で、次いで南港教会(141年前)。北投教会(138年前)は3位。カトリックでは大同区の台北総主教座堂が112年前で最も古く、中正区の華山救世主天主堂(104年前)が続く。文山区溝子口の天主堂は63年前に建てられたもので3位となる。 (2013/06/13 自由時報)