2025/06/06

Taiwan Today

文化・社会

台北市の寺や廟、士林と北投が最多

2013/06/18
剣潭古寺。台北市で最も古い寺とされる。(台北市政府サイトより)
台北市民政局及び同市各区役所の統計によると、2012年末の時点で台北市において登録済みの宗教は14種類で、主には道教、仏教、キリスト教(プロテスタント)、カトリック。施設としては、道教仏教に属する寺や廟(宮・観)が最も多く、合計1857ヶ所が存在する。0.15平方キロメートルに1つある割合。行政区別には士林、北投での寺や廟が最も多く、祭られる神様では「土地公」(地方の末端行政単位での神で、その土地を守る)が最多だった。 また、台北市における寺・廟のうち91ヶ所は民国元年(1911年)以前に建てられたもので、300年以上の歴史を持つものも3ヶ所ある。中山区の剣潭古寺は約369年から385年前に建立、中正区の宝蔵巖は352年前。そして松山区の聚福廟は300年あまり前の明朝末期から清朝初期のもので、石の板3枚で作られた小さな廟だった。 歴史が250年を超えるのは、萬華区の龍山寺(275年)、天后宮(267年)、士林区の神農宮(272年)、芝山巖恵済宮(261年)、永平福徳宮(250年)、大同区の保安宮(253年)。

 

台北清真大寺はイスラム教の寺院。1960年に落成。(台北市政府サイトより)

 

行政区別に見た場合、寺や廟が最も多いのは士林と北投で、いずれも238ヶ所(寺・廟全体の12.8%)ある。次いで萬華区が201ヶ所(10.8%)。教会・礼拝堂は大安区が68ヶ所で最多(16.2%)。中山区が51ヶ所(12.1%)でこれに続く。中正区は47ヶ所(11.2%)で3位。密度で見た場合、大同区は1平方キロメートル当たり寺や廟が24ヶ所あってトップ。中正区は1平方キロメートル当たり6ヶ所の教会・礼拝堂があり、教会や礼拝堂ではトップだった。 各寺・廟で祭られる神様で最も多いのは210ヶ所で祭られる福徳正神(土地公)。次いで天上聖母(媽祖:海上の守護神)が185ヶ所。釈迦牟尼仏(釈迦如来)が173ヶ所、観世音菩薩が149ヶ所、瑤池金母(天女最高の女神)が122ヶ所、玄天上帝(玄武:武勇に優れた神)が105ヶ所、関聖帝君(三国時代の関羽。忠と義をいずれも全うしたことで神格化された。軍人、警察の守護神でもある)が78ヶ所。以上で全体の55%を占める。

 

済南基督長老教会はキリスト教の教会。1916年に建てられた。(台北市政府サイトより)

 

統計によると、寺・廟のうち道教の廟が1431ヶ所で最多。全体の77.1%を占める。次いで仏教の359ヶ所で19.3%。これら二者で全体の96.4%を占める。その他は、一貫道、軒轅教、理教、天徳教、夏教(三一教)など。さらにキリスト教やカトリックが建てた教会も420ヶ所あり、0.65平方キロメートル当たり1ヶ所あることになる。教会・礼拝堂のうちキリスト教が372ヶ所(88.6%)。カトリックが42ヶ所(10%)。これらで98.6%を占める。その他は天理教、回教、バハーイー教、真光教団及びユダヤ教など。 教会や礼拝堂で1911年以前に建てられたものは9ヶ所。そのうちキリスト教長老教会の大同区延平教会が最も早く(148年前)で、次いで南港教会(141年前)。北投教会(138年前)は3位。カトリックでは大同区の台北総主教座堂が112年前で最も古く、中正区の華山救世主天主堂(104年前)が続く。文山区溝子口の天主堂は63年前に建てられたもので3位となる。 (2013/06/13 自由時報)

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