2025/01/23

Taiwan Today

文化・社会

台湾中部大地震「921大地震」から15年

2014/09/19
「921地震教育園区」は9月20日と21日の両日、921地震の15周年記念イベントを開催、多くの人に参加して欲しいと呼び掛けている。(921地震教育園区サイトより)
1999年9月21日の午前1時47分15.9秒、台湾中部でマグニチュード7.3の極めて強い地震、台湾中部大地震(921大地震)が発生した。多くの死傷者が出るとともに財産も失われ、台湾において近年で最も深刻な自然災害の一つとなった。

地震の震源は南投県集集鎮であったが、台湾西部の多くの地域でも震度4以上の強い揺れを記録した。地震発生直後から多くの国々が直ちに災害救助隊を派遣するなど支援の手を差し伸べた。日本は救助と復興のため、100人以上の救助隊と巨額の義援金や救援物資を提供した。

日本の民間ボランティア団体「神戸元気村」は1995年の阪神淡路大震災の経験を活かし、「台北YMCA」と協力して、被害が大きかった南投県埔里鎮にボランティアセンター「埔里元気村」を立ち上げた。ボランティアを台湾に派遣し、被災者を支援するとともに、日本で学ぶ台湾の留学生に、ふるさとの復興に協力するよう呼び掛け、往復航空券を提供した。中には、年末年始の休暇を利用し、小学生の娘を連れて埔里でがれきの撤去などを手伝った母親もいた。

政府はその後、地震災害に対する防災や救助の大切さを理解してもらうため、台中市霧峰郷の市立光復中学校の所在地(当時、台中市霧峰区坑口里中正路46号)を、地震記念博物館として整備、地震の爪あとを保存するとともに実際の地震の様子を記録。この施設は2001年2月13日、「921地震教育園区」と正式に名付けられた。

「921地震教育園区」は9月20日と21日の両日、921地震の15周年記念イベントを開催、多くの人に参加して欲しいと呼び掛けている。問い合わせは04-2339‐0906(内線905、907)イベント係まで。

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