国立中山大学(台湾南部・高雄市)、国家実験研究院台湾海洋科技研究センター、国防大学理工学部(同北部・桃園市)、中信造船株式会社、台湾国際造船株式会社が1日、台湾北部・台北市内で共同記者会見を開き、有人潜水艇の共同開発に乗り出すと宣言した。関連の人材育成も進める。
この有人潜水艇は様々な機能を持つことになり、研究面において海洋グリーンエネルギー計画、洋上風力発電、黒潮を用いた海流発電、海洋深層水の研究開発を加速できる他、軍部の合同訓練、軍事面での探査、海中での救援活動をサポートできるものと見られている。
国防部(日本の防衛省に相当)でかつて副部長(副大臣)を務めた陳永康氏は、同計画によって台湾は5年後、「海洋に向かう力」を発揮できるようになり、海洋研究開発、軍事面での探査のみならず、国際的な救難活動に参加する力も備えることになると述べた。
国家実験研究院台湾海洋科技研究センターの王兆璋主任によれば、台湾はすでに有人潜水艇開発のための研究基礎を備えており、十分な経費と人的資源があれば2年あまりで最初のテストが可能で、5年以内には建造を終えられるということ。