行政院(内閣)の唐鳳政務委員(無任所大臣)と国家通訊伝播委員会(NCC)の詹婷怡主任委員(大臣)は、交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック本社を訪れた。唐政務委員は、フェイスブック本社での会議の概要を自身のフェイスブックに英語で掲載した。
唐政務委員によると、今年の初めに始動した「FbStart(フェイスブックの開発者・開発会社向け支援プログラム)」プロジェクトに続き、フェイスブック側も年末に台湾で初めてとなるフェイスブックメッセンジャーのチャットボット(ユーザーの質問に対し自動で返答できるプログラム)作成のワークショップを開催する。
唐政務委員と詹主任委員は5日(現地時間)、米カリフォルニア州メンロパーク市にあるフェイスブック本社を訪問した。同社のグローバルコミュニケーション、パブリックポリシーおよびマーケティング担当のElliot Schrage副社長と会見した。
フェイスブックは、世界最大規模のSNSサイト。台湾でも大きな人気を誇り、他のソーシャルプラットフォームと同様、デジタル経済の領域にも参入している。中華民国政府はフェイスブックが台湾の公的機関と民間に様々な取り組みや協力をしてくれていると指摘し、さらに台湾社会における経済発展を支えてくれることを評価している。政府は、フェイスブックや多国籍企業がデジタル経済成長のカギを握る台湾のイノベーション環境への支持にも歓迎を示した。
唐政務委員が今回フェイスブック本社を訪問した主な目的は、政府がデジタル経済を重要視していることを伝え、同社が世界のデジタル経済発展にどのような貢献をしているかを理解するためだ。政府は、フェイスブックの管理部トップと更に広範囲で詳しい対話を続けていき、各方面でより緊密な協力関係を築きたいとしている。フェイスブック側も引き続き台湾と提携し、ユーザーを第一としたより良い安全なソーシャルプラットフォームとなるよう約束している。
詹主任委員は、フェイスブックが専門家を派遣して11月に台湾を訪問し、台湾の民間組織と共同で、アジア・太平洋地域のネットワーク安全サミットを開催することに歓迎を示した。