2025/04/28

Taiwan Today

経済

Uberが台湾タクシー2社と提携、10月に台北でuberTAXIサービス開始

2017/09/20
ウーバーは19日、台湾における新サービス「ウーバータクシー」を10月中旬から台北市で開始することを発表した。(中央社)
米自動車配車アプリのUber(ウーバー)は19日、10月中旬から台湾北部・台北市において、「uberTAXI(ウーバータクシー)」サービスを開始することを発表した。これは、同アプリを使った提携先のタクシーを配車するサービス。ウーバーはまず皇冠大車隊(Crown Taxi)、亜太衛星車隊と提携し、今後も引き続き、台湾各地のタクシー業者との提携を進める計画だ。このサービスで乗客は、タクシーメーターによる乗車料金を現金で支払うことになる。
 
ウーバーは19日、プラットフォーム上に新たなサービス「ウーバータクシー」を追加した。先ごろアジア太平洋地域のチーフビジネスオフィサーに就任したブルックス・エントウィッスル (Brooks Entwistle )氏によると、ウーバータクシーはすべてGPSシステムによる追跡が可能で、乗客は同アプリを通じて位置情報を家族や友人に知らせることもできる。下車後は、乗客も運転手も互いを評価することが可能だという。乗客の運転手に対する評価は、サービスの品質向上だけでなく、ウーバーのセキュリティチームが、乗客からのフィードバックに対する問題解決に向け、どのような調査を行うべきかがわかる。
 
従来のウーバーと異なるのは、ウーバータクシーを利用した場合の乗車料金は、タクシーのメーター運賃となり、現金で支払うようになったこと。
 
皇冠大車隊の呉俊徳総経理(社長)は、ウーバーのような国際的なハイテク企業との提携に大きな期待を寄せる。皇冠大車隊は今回の提携によって、ウーバーの革新的なプラットフォームを通じ、運転手の品質の把握、安全管理を向上させることができる。また、なかなか利用客の見つからないタクシーを減少させ、効率的に経済効果が上がるよう望まれる。
 
亜太衛星車隊の陳新鈞総経理は、ウーバータクシーとの提携について、台湾市民にも、外国からの旅行客にも、さらに質の高い便利なサービスの提供が可能になると語った。陳総経理は、「同社のように比較的小規模な企業にとって、巨額な経費と技術などの資源を投入して新たなプラットフォームを開発しなくても、『流し(街を走り回って乗客探しをする方法)』以外の客層を開発することができる。台湾のタクシー産業のレベルアップと発展の助けになる」と説明した。
 
ウーバーは、交通部(日本の国交省に類似)から2月に業務停止命令が下された後、現在では認可を得た業者と提携し、台湾での運営を再開している。既にレンタカー業者との提携による営業のほか、今回、新たなサービス、ウーバータクシーを開始すると明らかにした。
 
交通部は、ウーバーとタクシー業者による実際の提携方式がまだ明らかでないので、これが合法かそうでないかは判断できないとしており、今後の観察や実態を把握する必要があると述べた。交通部はさらに、「ウーバーが単に技術面でタクシー業者をサポートしているだけなら、問題はない。しかし、実際に配車を行うとなると違法にあたる。なぜなら、ウーバーは台湾においてタクシーサービスを提供する申請をしていないからだ。許可がなければ、法律により、配車サービスを行うことはできず、タクシーから直接報酬を得ることはできない。この報酬とは乗車料金だけでなく、タクシーの広告などについても含まれる」と説明した。交通部は、タクシー業者に対して一貫した立場を維持していると強調した。つまり、ウーバーを管理対象に加えること、納税、保険の加入を要求すること、車両、運転手などすべての情報を利用者に公開し、消費者の権益を保障し、万が一事故が起きた場合、車両や運転手を特定することができるよう求めることなど。

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