2025/05/17

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経済

デルタ電子、輝度で世界一の8Kプロジェクターを公開

2017/10/02
デルタ電子株式会社が1日、台湾南部の高雄市で開催した「緑築跡-デルタ電子グリーンビルディング展」で、超高画質8Kのプロジェクター(写真)を初めて公開した。(中央社)
デルタ電子株式会社(台達電子工業=Delta Electronics, Inc.)が1日、台湾南部の高雄市で開催した「緑築跡-デルタ電子グリーンビルディング展」で、8Kのプロジェクターを初めて公開した。現在流通しているプロジェクターの輝度が3,000ルーメン程度なのに対し、このプロジェクターは2万6,000ルーメンと、従来のものを大きく引き離す世界一のレベルだという。
 
デルタ電子の創業者、鄭崇華氏によれば、同社の8Kプロジェクターは世界最高の規格を誇り、プロジェクターでは世界をリードする地位にある。かつて同社の技術チームは2Kのチップを用いて4Kの効果を生み出すことに成功。現在8K対応のチップは開発されておらず、今後現れるかどうかも不明ながら、デルタ電子は自前の新たな技術を応用し、8Kで輝度2万6,000ルーメン、解像度7680×4320、3万3,170万画素のプロジェクターを作り上げた。また、自然界の物体色を再現できるカバー率は75%に高まり、一般のHDの35%から大きく進化している他、今後は99%のカバー率を目指すという。
 
現在は8Kカメラが現れ始めたばかりで8Kの映像コンテンツは少ない。このため今年の第4四半期にはまず、1万ルーメンの4Kプロジェクターを売り込み、8Kのプロジェクターは来年発売する計画。280インチのスクリーンで投影される8Kの映像は、「緑築跡-デルタ電子グリーンビルディング展」の目玉となっている。会場では日本のNHKエンタープライズと協力して制作した、8Kによる初めての環境教育ドキュメンタリーを放映、超高画質で台湾の水の美しさを表現し、人々が水をいっそう大切にするよう促す内容となっている。
 
この映像は、来年末に発表するドキュメンタリー、『Water with Life』の一部を用いたもので、世界をリードする8K技術を用いて制作した。撮影地点は台湾全土、各地に及ぶという。
 
 

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