2025/07/30

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経済

高い経済価値持つマーブルゴビー、台南における養殖業の新星に

2017/12/07
台南市の養殖漁業で近年、経済価値が高いマーブルゴビーが注目されている。同市は台湾におけるマーブルゴビーの養殖で91%のシェアを持ち、海外市場開拓も期待されている。写真は6日の記者会見の様子。(中央社)
台湾南部・台南市で養殖される魚で広く知られているのはミルクフィッシュ(サバヒー=虱目魚)やティラピアだが、同市では近年、経済価値がより高いマーブルゴビー(筍殻魚)の養殖に力を入れており、マーブルゴビーの養殖では台湾で91%のシェアを占めるまでとなった。市場での評判もよく、海外市場開拓も期待されている。
 
台南市農業局では6日、近年マーブルゴビーの養殖に携わるようになった業者を招いて普及に向けての記者会見を開いた。今年の統計によれば、マーブルゴビーの養殖で台南市は台湾全体の91%のシェアを持つ。生産地での価格は37.5グラムで30台湾元(約111日本円)以上。市場での反応も良く、今後売り上げの増加が見込まれる。
 
マーブルゴビーは肉食で夜行性の魚で、水底の物陰を好む。酸素の少ない環境への適応力が非常に高く、水の外でも1日は生きているという。また、pH5の酸性の水及び塩分濃度5%の汽水の中でも生息可能。熱帯魚に属するため低温には弱いが、台南市での養殖環境には適している。
 
マーブルゴビーはお刺身など様々な食べ方が出来る。視察に訪れた日本の商社の関係者は食感がいいとして、日本市場開拓の可能性を指摘した。マーブルゴビーは価格が高く、経済価値でハタなどの高級魚に劣らない。このため新たにマーブルゴビーを手掛けようとする養殖業者が増えている。必要な養殖技術、及び参入へのハードルが比較的高いため、将来的な競争力もあるということ。
 
 

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