台湾のスマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)と米グーグルは、11億米ドルに上る提携の締結手続きを完了した。グーグルのハードウェア担当シニアバイスプレジデントを務めるRick Osterloh氏は、HTCグループのグーグル参入を歓迎するとの喜びを示した。これで、台北市(台湾北部)は、アジア太平洋地域におけるGoogle最大の研究・開発拠点となる。
Rick Osterloh氏は30日、グーグルのブログの記事に「グーグルとHTCの提携締結が正式に完了した。今回の提携は、グーグルにとって今後、革新的な製品開発をするための大きな助けとなるだろう。グーグルは、HTCの優れた研究開発チームの参入を両手を広げて歓迎する。これらの新たなパートナーは、グーグルにスマートフォン業界で数十年にわたり積んできた経験と技術面におけるHTCの画期的なイノベーションをもたらす。この研究・開発チームは過去数年、グーグルと緊密な協力関係にあり、共同でスマートフォン『Pixel』および『Pixel2』を開発した」と発表した。
Rick Osterloh氏によると、今回の提携締結に続き、グーグルは今後もアジア・太平洋地域における基盤の拡大に努めるという。Rick Osterloh氏はさらに、台湾はグーグルにとってとても重要なイノベーションとエンジニアリングの中心地で、台北はアジア太平洋地域におけるGoogle最大の研究・開発拠点だと強調した。