2025/06/27

Taiwan Today

経済

金車グループの創業者父子、WWA殿堂入り

2018/03/30
「ワールド・ウイスキー・アワード」は、金車グループの李添財董事長(左)とその息子である李玉鼎総経理(右)に、ウイスキー業界の最高栄誉である「Hall of Fame(殿堂)」を授与した。(金車グループ提供)
世界で最も権威あるウイスキーコンペティション「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」を主催する英国のウイスキー専門誌『ウイスキーマガジン』(パラグラフ・パブリッシング社)はこのほど、台湾産ウイスキー「カバラン(KAVALAN)」の製造で知られる金車グループの創業者、李添財董事長(=会長)とその息子の李玉鼎総経理(=社長)に、ウイスキー業界の最高栄誉である「Hall of Fame(殿堂)」を授与した。
 
李添財董事長と李玉鼎総経理の父子は、初の台湾産ウイスキー「カバラン」のブランドを立ち上げた。これにより台湾は、世界の主要なウイスキーの産地として名乗りを上げ、世界のウイスキーブランドの勢力図を塗り替えることになった。WWAの「Hall of Fame」を華人が受賞するのは初めてのこと。
 
「Hall of Fame」とは「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」が2004年に設置したもので、ウイスキーの世界において特筆すべき貢献を果たした個人に贈る栄誉ある賞。ウイスキー業界に重大な貢献や影響を与えた経営者、ブレンダ―、ブランドアンバサダーなど毎年2~3名に授与している。現在までに世界各国から40名余りが「殿堂入り」を果たしているが、その多くが欧米人で占められている。
 
「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」の主催者であるDamian Riley Smith氏は授賞式で、「台湾はこれまでウイスキーを生産した経験がなかった。台湾でウイスキーを生産できると、誰も考えたことがなかった。しかし現在、台湾はウイスキーの産地の一つとなっている。これはすべて、『カバラン』のブランドを立ち上げた李添財、李玉鼎さんの父子のおかげだ。この創業者2人の先見の明とこだわりが、不可能を可能とした。そして台湾産ウイスキーの伝説を作り上げたのだ」、「二人は情熱と革新によって、ウイスキーの定義を改めた。そして、世界のウイスキー業界に大きな変化をもたらした」と述べた。
 
なお、今年の「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)」で、カバランは「カバラン ソリスト ポート カスクストレングス」で「シングルカスク シングルモルト」部門の「ベストタイワニーズ・シングルカスク シングルモルトウイスキー」を受賞した。カバランは2015年に「ソリスト ビーニョ・バリック カスクストレングス」で「ワールドベスト・シングルモルトウイスキー」を、2016年には「カバラン ソリスト アモンティリャード シェリー シングルカスクストレングス」で「ワールドベスト・シングルカスク シングルモルトウイスキー」を受賞している。
 

ランキング

新着