衛生福利部(日本の厚労省に類似)疾病管制署と台湾のパソコンメーカー大手、エイサー(Acer Incorporated=宏碁股份有限公司)が協力し、「流感預報站(インフルエンザ予報ステーション)」を設置した。11日に開かれた記者会見によれば、AI(人工知能)の学習技術によってインフルエンザの流行状況を視覚化し、リアルタイムで予測するモデルを確立。台湾の各県・市を対象に、ある時点から向こう4週間におけるインフルエンザの流行動向、病院の一般外来及び救急外来の患者数を予測できるとのことで、これにより早めの予防措置や対応措置が可能になる。
エイサーのスタン・シー(施振栄)栄誉董事長(名誉会長)は記者会見の席上、「インフルエンザ予報ステーション」は健康保険のデータを根拠に、感染状況の変化を予測するもので、保護者や学校の予防対策を助けると説明、同システムと台湾の健康保険データが結びついて普及すれば、間違いなく世界的なモデルケースになると述べた。
なお、エイサーは今年3月末、「2018年台北スマートシティサミット」において、台湾北部・台北市の台北医学大学附属病院、同中部・彰化県の彰化基督教病院、同南部・高雄市の高雄医学大学附属病院と提携し、遠距離健康ケアサービスの推進を強化していくと宣言している。