2025/07/18

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経済

科技部がNVIDIAと協力、5つの面から台湾のAI人材を育成

2018/06/05
科技部が米国の半導体メーカー、NVIDIAと、基礎的な演算環境、技術開発、人材研修など5つの面で協力し、台湾における人工知能分野の人材と技術のレベルアップを図ると明らかにした。写真は昨年10月に台北市内で対談する科技部の陳良基部長(大臣=右)とNVIDIAのジェン・スン・ファンCEO(左)。(中央社)
科技部(日本の省レベルに相当)は4日、コンピューターのグラフィックス処理に特化した演算装置(GPU)で知られる米国の半導体メーカー、NVIDIAと、基礎的な演算環境、技術研究開発、人材育成・研修、スタートアップ研修及びイノベイティブな応用の5つの面で協力し、台湾におけるAI(人工知能)分野の人材と技術のレベルアップを図ると明らかにした。
 
AI分野の発展戦略上、国際的なパートナーとの提携は台湾がAI技術のイノベーションを加速していくための大変重要な部分。政府がAI産業の発展を推進し始めたことに対し、NVIDIAやグーグル、マイクロソフト、シノプシスなど世界の大手IT企業の多くが具体的な行動でこれに呼応する中、科技部は昨年10月からNVIDIAと協力してきたが、今年はさらに踏み込んだ協力計画を提示することで双方の提携意欲を改めて示した。
 
今回の協力計画は技術、人材、スタートアップなどの重点をカバー。台湾が有する半導体産業とハード、端末のサプライチェーンといった強み、特定のチップで世界をリードする技術力、情報通信に関する学術と研究面での高い競争力など既存のアドバンテージを生かして積極的に展開することで、AI技術発展の波の中に台湾の立ち位置を確保する。
 
科技部によれば、昨年からのNVIDIAとの協力は双方に大きなメリットをもたらしており、今年はさらに協力関係を深める。NVIDIAでの人材研修や、NVIDIAのソフトや応用プラットフォームを利用した、より多くのAI技術開発などが考えられており、双方は近日中に会議を開いて詳細を詰めることにしている。
 
 

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