2025/06/08

Taiwan Today

経済

TTAに世界レベルのアクセラレーター、AI・ソフトウェア・半導体のスタートアップ募る

2018/09/13
科技部は12日、「国際科技創業基地(TTA)」に内外で著名な4つのアクセラレーターが入居すると発表(写真)。AI・ソフトウェア・半導体を軸に、世界からスタートアップを募集する。写真中央は科技部の陳良基部長(大臣)。(中央社)
アクセラレーター(Accelerator)はスタートアップを育てる上でキー的な役割を果たす。指南役、投資家とのマッチング、市場参入などのリソースを提供し、その名のとおりスタートアップの成長を「加速」する。さらにはそのスタートアップの存在を世界にアピールする力も持つ。
 
科技部(日本の省レベル)は12日、「国際科技創業基地(Taiwan Tech Arena, TTA)」(台湾北部・台北市)で記者会見を開き、国内外で知られる4つのアクセラレーターであるBEアクセラレーター(比翼資本加速器)、国立交通大学産業アクセラレーター及び特許開発戦略センター(IAPS)、SOSV-MOX、SparkLabs Taipeiと、52のスタートアップが9月末までにTTAに入居すると発表した。
 
これらのアクセラレーターにはそれぞれ得意分野がある。BEアクセラレーターは長期にわたって医療分野に注力しており、そのリソースをバイオ医療と医療・介護分野のスタートアップに投じて、台湾並びに東南アジア市場の開拓を目指す。IAPSは国立交通大学(台湾北部・新竹市など)の強力な技術力というアドバンテージを持つ。2013年の設立以来、すでに500社を超えるスタートアップの成長を「加速」し、毎年、3,000万米ドル近い資金を調達してきた。IAPSは今後、スタートアップが産業と結び付き、フランス、日本、東南アジア市場へ進出するのを後押しするという。
 
また、MOXは台湾初の国際的な創業アクセラレーター。バックである米国シリコンバレーのベンチャーキャピタル、SOSVが主導する。MOXはアプリケーションソフトやモバイルオペレーションシステム、及びモバイルサービスに関する世界各地のスタートアップ育成に力を入れており、これらスタートアップが新興国の携帯電話市場に進出するのをサポートしている。SparkLabs Taipeiも米シリコンバレーから誕生、IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ブロックチェーン、デジタル医療などの分野におけるスタートアップに投資を行っている。
 
科技部は、これら4つのアクセラレーターは今後、AI、ソフトウェア、半導体の3つを軸に、創業トレーニングプログラム、優秀な指南役による指導、投資家とのマッチング、資金源の紹介など、創業に関する様々なリソースを提供するとして、科学技術を持つ世界のスタートアップがTTAに集うよう呼びかけた。
 
 

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