第一期区間のブルーラインは、環状線北側の大橋站(駅)から、南側の大同駅、そして西側の仁徳ターミナル駅までを結び、全長8.6キロメートル、14駅があり、工事にかかる総経費は約197億台湾元(約700億日本円)を見込む。沿線は、台南文化センター、ショッピングモール、緑線(グリーンライン)も乗り入れる平實ターミナル駅、市場など市内の繁華街を通る。また、台南市内の永康区、東区、仁徳区にも接続し、この線が開通すれば中華路(永康区)および中華東路(東区)など外環道の交通の流れを妨げるボトルネック解消にもつながるとされている。
台南市交通局は将来、第一期ブルーライン計画推進のほか、同延長区間についても注力するとしている。政府の重大建設計画にあわせ、台南市の主要施設、台湾高速鉄道(台湾高鉄)特定エリアの会議・展示場、エコ産業の集積地、沙崙智慧緑能科学城(サルン・スマート・グリーンエネルギー・サイエンスシティー)、台湾の最高学術研究機関、中央研究院の南部院区などとの連結も進める。高鉄特定エリアへは、延長区間の仁徳ターミナル駅から高鐵台南駅までを結ぶ計画だ。
年末までには、総合計画が動き出し発注プロセスが始まる予定。続けて環境アセスメントおよび基礎設計に関わる作業を加速し、全力で2025年までに完成・開業という目標に向け邁進する構えだ。