2025/04/24

Taiwan Today

経済

高端疫苗生物製剤公司、エンテロウイルスワクチン量産へ

2018/11/30
台湾のワクチンメーカーである高端疫苗生物製剤公司(Medigen Vaccine Biologics)はこのほど、衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)よりPIC/S GMPガイドラインの合格が認められた。エンテロウイルスワクチンのリーディングカンパニーとなることを目指す。(高端疫苗生物製剤公司提供、自由時報)
台湾のワクチンメーカーである高端疫苗生物製剤公司(Medigen Vaccine Biologics)はこのほど、衛生福利部(日本の厚生労働省に相当)よりPIC/S GMPガイドラインの合格が認められた。これにより同社は、世界で初めてエンテロウイルスワクチンを商業量産する医薬品査定協定・医薬品査察協同スキーム(PIC/S)に準拠したワクチンメーカーとなった。
 
高端疫苗生物製剤公司はまず、最も急速な成長が見込まれ、年間売上高600億台湾元(約2,200億日本円)の市場潜在力を持つアジアのエンテロウイルスワクチン市場をターゲットにし、エンテロウイルスワクチンのリーディングカンパニーとなることを目指す。
 
高端疫苗生物製剤公司は、台湾北部・新竹市の新竹生物医学園区(Hsinchu Biomedical Science Park)に入居している。工場の総床面積は3,600坪で、PIC/S(EU) GMPガイドラインに準拠している。高単価で多種多様なワクチンを柔軟な体制で生産できるよう企画されている。ワクチンの原液生産から無菌充填まで川下・川上の製造過程を統合し、ワクチンの量産を行うことができ、年間生産量は500万本を予定している。
 
現在、エンテロウイルスワクチンを生産し、販売しているのは世界で3社のみ。いずれも中国のメーカー。2018年第1~3四半期、中国ではすでにエンテロウイルスワクチン2,200万本が販売され、売上高は270億台湾元(約993億日本円)に上る。今後、中国での需要は年間3,400万本、売上高400億台湾元(約1,470億日本円)に達する見込み。しかし、中国では近年、欠陥ワクチンが出回るなどする事件が相次いでいることから、ワクチン輸入に対する需要が高まっている。
 

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