2025/06/20

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経済

台湾国際蘭展開幕、蔡総統が台湾の美しさと誇りを示すと称賛

2019/03/05
世界三大らん展の1つとされる台湾国際蘭展が台南市にある台湾蘭花生技園区で開幕。蔡英文総統(中央)は、らんの花による「外交」は台湾の美しさと誇りを示すと称えた。写真はグランプリに選ばれたらんの花に見入る蔡総統。(中央社)
世界三大らん展の1つとされる台湾国際蘭展(Taiwan International Orchid Show)が台湾南部・台南市後壁区にある台湾蘭花生技園区(台湾らんバイオテクノロジーパーク)で開幕した。1日に行われた開幕式には蔡英文総統も出席し、今年賞を受けたらんの花を見て回った。蔡総統は特に大量の花をつけて今年のグランプリに選ばれたらんに興味津々、手を伸ばして香りをかいではしきりに「良い香りだ」と称えた。このらんは「フォックステイルオーキッド」と言う品種で、1株から18本の花茎が伸びている。
 
蔡英文総統によると、らん産業は台湾で最も国際競争力を持つ産業の1つ。蔡総統は、台湾国際蘭展が毎年各国のバイヤーを引き付けていることを指摘し、らんの花による「外交」は台湾の美しさと誇りを示すと称賛した。蔡総統はまた、今年の台湾国際蘭展のテーマが「蘭境・閲読台南」(蘭境・台南の歴史を読む)であることを取り上げ、様々ならんを用いて過去400年における台南市の各時期の歴史的風景を表現していると紹介した。
 
この展覧会は今年で15年目。年々新たな試みに挑戦し、ブランドも次々と生み出している。蔡総統は2017年に台湾国際蘭展を参観した際、台南市を基地として台湾をらんの世界的な品種開発と種苗の供給センターにすると述べたことに触れ、「すでに大きな一歩を踏み出した」と強調、昨年には「台湾蘭花品種商業服務中心」を立ち上げ、戦略的な品種の輸出を推進して業者の生産と販売を支援していると説明した。
 
今年の台湾国際蘭展は2日から11日までの10日間。今年は「蘭境館(主題館)」、「競賽館(コンテスト館)」、「蘭創館」、「商務館(ビジネス館)」、「蘭花市集館(蘭マーケット)」、「蘭美食(蘭に関する文化展示エリア)」、そして屋外の「海外の蘭の展示エリア」などに分かれており、らんの花を通じて台南市の歴史のイメージを紡ぎだす。そのうち「蘭境館」は台南市の過去400年の歴史を振り返るもの。大航海時代の「台江内海」、オランダに占拠されていた時期の「ゼーランディア城」、清の領地だった時代の「民間行事・祭事」、日本占領時代の「糖業の発展」、現代の「蘭に関する産業発展」の五大コーナーで、参観者は台南市の移り変わりを窺い知ることが出来るという。
 
 

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