2025/09/06

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経済

口蹄疫撲滅に努めて23年、来年には「ワクチン非接種清浄国」へ

2019/05/07
台湾が口蹄疫の撲滅に取り組んで23年。来年5月の国際獣疫事務局(OIE)総会で、日本と並んで東アジアでわずか2つの口蹄疫「ワクチン非接種清浄国」と認められることが期待される。写真は6日、来年の「ワクチン非接種清浄国」認定に対する見通しを説明する行政院農業委員会の陳吉仲主任委員(左から1人目)。(行政院農業委員会提供、中央社)
台湾が口蹄疫の撲滅に取り組んで23年。今年6月末までに発生が確認されなかった場合、行政院農業委員会(日本の農水省に相当)は国際獣疫事務局(OIE)に対して「ワクチン非接種清浄国」認定を申請する方針で、来年5月のOIE総会で台湾が日本と並んで東アジアでわずか2つの口蹄疫「ワクチン非接種清浄国」と認められることが期待されている。
 
行政院農業委員会の陳吉仲主任委員(大臣)は6日、同委員会家畜衛生試験所による口蹄疫検証及びアフリカ豚コレラの検査状況に関する専門家会議に出席した際、報道陣に明らかにした。
 
中華民国(台湾)は現在、「ワクチン接種清浄国」。行政院農業委員会ではさらに安全な「ワクチン非接種清浄国」を目指し、2年間かけて、環境に生きたウイルスが存在していないかを確認、行政院(内閣)にも報告を重ねた上で昨年7月1日にワクチンの接種停止に踏み切った。
 
OIEの規定によれば、口蹄疫のワクチン接種を停止して1年、すなわちあと1カ月あまりの6月末になっても感染例が確認されなかったならば、台湾はOIEに「ワクチン非接種清浄国」の認定を申請することが出来る。
 
台湾では1997年に豚の口蹄疫が発生、1999年には牛と羊でも感染が広がった。ワクチンの接種を停止して1年、来年のOIE総会で「ワクチン非接種清浄国」として認められたならば、口蹄疫撲滅に向けた23年間の努力が実を結ぶことになる。
 
6日の会議でモニタリングのデータを確認した専門家たちは、わずかながらさらに注意すべき点を指摘した。それは比較的年齢が高く、代謝の遅い牛や羊の一部が抗体を持っていること。これは昨年7月までに接種していたワクチンの効果がまだ完全に消えていないことによるものと判断できる。これらの牛と羊の子どもは陰性で、感染は見つかっていないが、引き続き追跡検査を徹底して問題が無いことを確認していくという。
 
 

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