2025/05/29

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経済

HTCがルーブル美術館でVR版モナリザを公開

2019/10/21
HTCが、ルーブル美術館と共同制作したバーチャル・リアリティー作品「モナリザ―ビジョンのボーダレス化」は、24日からルーブル美術館で公開される。この作品は、ルーブル美術館及びレオナルド・ダ・ヴィンチの名作「モナリザ」において、世界で初めてのVRコンテンツだ。 (HTC提供、中央社)
ルネサンスを代表するイタリアの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチがこの世を去って今年で500年を迎えた。そこで、台湾のスマートフォン・携帯情報端末メーカー大手の宏達国際電子股份有限公司(HTC)は、仏ルーブル美術館と提携して制作したバーチャル・リアリティー(VR)作品「モナリザ―ビジョンのボーダレス化」を、24日からルーブル美術館にて公開する。この作品は、ルーブル美術館及びレオナルド・ダ・ヴィンチの名作「モナリザ」において、世界で初めてのVRコンテンツだ。
 
HTCは6月に、ルーブル技術館と協力してVR作品「モナリザ―ビジョンのボーダレス化」を制作すると発表していた。HTCは、代表的なレオナルド・ダ・ヴィンチの回顧展やHTCのVRアプリストア「VIVEPORT」、その他のVRプラットフォームを通じて、視聴者がその世界に入って、レオナルド・ダ・ヴィンチの最も有名な絵画作品を鑑賞できるよう期待していると強調した。今回の作品は、ルーブル美術館とHTC が運営するVRプログラム「VIVE Arts」による共同企画で、VR専門技術で名高い仏企業、「Emissive」によって制作された。
 
7分間のVR没入体験の始まりは、HTCが開発した最新のヘッドセット「VIVE Cosmos」をかぶった体験者自身が、ルーブル美術館のモナリザ展示ホールにいるところから始まる。正面は、名画を一目見ようとする鑑賞者の団体で混雑しており、遠くからしか作品を見ることができない。やがてその団体が去って、前に移動していくと、保護ガラスが取り外され、間近で隅々まで詳しく名画を鑑賞できる場所にくる。一人で作品の前にたたずんでいると、ゆっくり一つ一つの細かな筆遣いまで名画を堪能できる。モナリザが描かれているポプラの木の板の木目や亀裂を修復した痕まで見ることができるほどだ。
 
「モナリザ―ビジョンのボーダレス化」におけるVR体験は、アニメーション、サウンド、インタラクションデザインが結合したものだ。レオナルド・ダ・ヴィンチの名画の世界に引き込んで体験者を魅了させると同時に、赤外線センサによって、体験者がモナリザをさらに深く理解できるようにしている。VRによって体験者は「時間と空間の移動」を実感し、モナリザの外観が、500年を経てどのように変化してきたかを知ることもできる。
 
HTCはそのほか、世界中で対応する家庭でも楽しめるVRプログラムを展開している。それらは、HTC VIVEPORT Infinityおよびその他のVRプラットフォームでダウンロードでき、iPhone(iOS)およびAndoroid向けのVRアプリもリリースしている。

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