今年で15年目となる「台湾国際農業機械及資材展」(以下、「農機展」)が初めて台湾中部・雲林県から同北部・桃園市に会場を移し、今月17日から19日まで開催される。今回の会場は台湾高速鉄路(台湾高速鉄道)の桃園駅前広場で、10ヘクタールに及ぶ展示会場に800以上のブースが設けられる。主催者の台湾農機工業同業公会(組合)と桃園市農業局が12日に開いたイベント前記者会見の会場には様々な新型農業機械が並べられ、さながら「小型農機展」のようだった。
桃園市の鄭文燦市長は、現代の農業機械は以前よりさらに特色があり、操作方法が手軽で優しいほか効率も高いとした上で、これまでずっと雲林県で開かれていた農機展が初めて桃園市にやって来ることを歓迎した。鄭桃園市長によると、桃園市は農業機械を大量に購入している市で、自身が市長となってからこれまでに購入を補助した小型農業機械は5,681台、大型のものも857台に上り、補助金の額は台湾で一、二を争う規模だという。そうして購入した農業機械で、ほかの農家の一部作業を代行する団体は同市内のほか、他県・市でも活躍している。鄭市長は、農機展では農機具ばかりでなく園芸や農業関連器材も展示されるので一般の人も見に来てほしいと話している。
台湾農機工業同業公会の楊建生理事長によれば、同公会は1980年に設立され、それから41年間、数多くの農機具を研究開発してきた。楊理事長は、こうした農機具の普及や輸出のため農機展を開いてきたが、今年は初めて台湾中部を東西に流れる河川・濁水渓以北にある桃園県で開催することで全国の農業愛好家を引き付けたいと語った。