財団法人中華民国紡織業拓展会(=台湾テキスタイルフェデレーション)が主催する台湾テキスタイルの展示会「台湾テキスタイルズロードショー in 大阪(Taiwan Textiles Road Show in Osaka)」がきょう(8日)から10日までの3日間、大阪府大阪市のOMMビル2階Eホールで開催される。台湾企業20社が出展者を置かず、商品だけを展示する静態展示で、台湾と日本のテキスタイル産業の交流・協力を促す。
財団法人中華民国紡織業拓展会が1991年にスタートした「パンテキスタイルフェア」は、すでに開催42回を数える(春は東京、秋は大阪で開催)。台北駐大阪経済文化弁事処(=日本における中華民国総領事館に相当)経済部の林明秋部長によると、今年は新型コロナウイルスの影響で東京と大阪の展示会はいずれも来年への順延を決めた。財団法人中華民国紡織業拓展会が毎年実施している台湾の繊維業者による日本市場開拓訪問団も、今年は派遣の中止を決めている。
しかし、台湾の繊維業者が新型コロナウイルスの影響を受けず、これまでと同じように日本市場でその存在感を示すことができるよう、財団法人中華民国紡織業拓展会は今年、台湾企業20社が出展者を置かず、商品だけを展示する静態展示を大阪で行うことを決めた。財団法人中華民国紡織業拓展会が長期にわたり日本市場で積み重ねてきた成果をアピールし、新型コロナウイルスの影響を受けることなく、積極的に台日双方の貿易を促進し、商機を生み出すのが狙い。
台北駐大阪経済文化弁事処の李世丙処長は、「台湾は繊維生地や素材の開発で高い能力を持つ。例えばアスリートのスポーツウエアに使われる吸湿速乾やデニム等の機能性繊維は日本のバイヤーにとって強い魅力を持つ。これまで財団法人中華民国紡織業拓展会は毎年こうした展示会を開催しており、これによって台湾と日本の企業が交流を深めるチャンスを提供し、日本企業に台湾の繊維素材の研究・開発の新技術を明確に理解させ、ひいては台湾と日本の繊維市場により多くの商談のチャンスを生み出してきた」として、展示会を開催することの意義を説明した。
「台湾テキスタイルズロードショー in 大阪」は8日から10日までOMMビル2階Eホールで開催される。開催時間は午前10時から午後5時まで。抗菌・抗ウイルス素材や蓄熱保温などの機能素材、アパレル、関連商品などを展示している。