2025/06/16

Taiwan Today

経済

米シスコが新北市に情報セキュリティ人員養成センター、台湾への投資継続を約束

2021/03/17
米国のシスコシステムズが、新北市林口区のスタートアップ向け産業団地「スタートアップ・テラス」に「シスコDevNet情報セキュリティ人員養成センター」を設置した。写真はシスコ台湾の陳志惟総経理。(中央社)
米国のコンピュータネットワーク機器大手、シスコシステムズとその技術パートナーの日辰資訊股份有限公司(AUSENIOR INFORMATION CO., LTD.)が16日、経済部(日本の経産省)が台湾北部・新北市林口区に設けているスタートアップ向け産業団地「スタートアップ・テラス」(中国語は林口新創園」に「シスコDevNet情報セキュリティ人員養成センター」が正式に入居したと発表した。情報セキュリティに関する国際レベルの人材を育成すると共に関連のスタートアップを支援することが目標。シスコシステムズでは今後も台湾への投資を続けることを約束した。
 
ソフトウェア開発プラットフォーム「シスコDevNet」は情報技術の人材がソフトウェア開発の分野に進めるよう後押しするプロジェクトで、そのプラットフォームは、ソフトウェア定義ネットワーク、情報セキュリティ、クラウド、データセンター、モビリティ、IoT(モノのインターネット)、オーケストレーション、サービスとソフトウェア開発のためのリソースの開放といった9つの範囲をカバーする。
 
「DevNet情報セキュリティ人員養成センター」計画の4つのポイントはまず、政府による積極的な参与とスタートアップの参加奨励。第二に、情報セキュリティ関連の人材育成に特化し、政府の戦略に応じるものであること。第三に、実体のある教室を立ち上げて情報技術を専門とする人材のための交流プラットフォームを提供すること。そして第四に産業連携。シスコシステムズはソリューションのビジネス化を積極的に進め、その世界進出も視野に入れる。
 
現在、「シスコDevNet」にはすでに1,500を超えるソリューションと100以上の今すぐ使えるプログラムが蓄積され、規模の異なる企業のデジタルトランスフォーメーションを支援している。
 
シスコシステムズのグレーターチャイナ地区シニア副総裁で、台湾子会社シスコ台湾の総経理(=社長)を務める陳志惟氏によると、シスコシステムズは台湾に進出して20年。今回設置した「DevNet情報セキュリティ人員養成センター」は、同社がアジア太平洋地域において台湾の企業を単なるネットワークやハードの管理から、ソフトウェアと製品の開発及び統合能力を持てるまでに成長させる初めてのプラットフォームだという。
 
陳志惟総経理は、「DevNet情報セキュリティ人員養成センター」では開発のためのリソースや国際的な専門講師とカリキュラムを提供するばかりでなく、その翻訳とローカライズの面でも力を入れていくと説明。向こう3年間、国際的な認証を導入することで指導力を高め、情報セキュリティに関する台湾の国際的な人材育成に努めるという。陳総経理は、シスコシステムズはこれからも台湾での投資を続けていくと約束した。
 
招きに応じて「DevNet情報セキュリティ人員養成センター」のオープンに立ち会った経済部の林全能常務次長(事務次官)は、シスコシステムズと日辰資訊が台湾初の「DevNet情報セキュリティ人員養成センター」設置を推進、世界レベルの情報セキュリティ専門人員と関連の教師を共同で育成し、台湾の情報セキュリティ人員の能力と数の成長を加速することを歓迎した。
 
 

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