2025/06/06

Taiwan Today

経済

経済部、自動運転EVバスを高鉄・新竹駅と新竹県竹北市エリアを結ぶルートに投入

2021/04/13
経済部(日本の経済産業省に相当)は12日より、自動運転EVバス(写真)を新竹県竹北市エリアと同市内にある台湾高速鉄道(=新幹線)新竹駅を結ぶルートに投入した。市街地にある混合交通の公道で自動運転EVバスの実証実験が行われるのは初めてのこと。(経済部サイトより)
経済部(日本の経済産業省に相当)は12日より、自動運転EVバスを新竹県竹北市エリアと同市内にある台湾高速鉄道(=新幹線)新竹駅を結ぶルートに投入した。市街地にある混合交通の公道で自動運転EVバスの実証実験が行われるのは初めてのこと。公共交通へのスマートモビリティ導入と商用化に向けた大きな一歩となる。
 
経済部によると、台湾の交通環境は歩車混合型、車種が多様で交通密度も高いなど、欧米諸国と比べて複雑であり、これがICT(情報通信技術)やカーエレクトロニクスなど、自動運転車産業のサプライチェーン、運営、サービスの発展における台湾の優位性となっている。新竹県竹北市で今回開始した「竹北市エリアと台湾高速鉄道・新竹駅を結ぶ自動運転EVバスのピストン輸送実証実験計画」は次世代モビリティサービス「MaaS」の概念によって、バス以外の公共交通機関との融合でシームレスな乗継ぎ、輸送サービスの提供を目指すものだ。
 
経済部技術処の邱求慧処長によると、この実証実験には3つの特色がある。その内容は以下の通り。
 
(1)台湾初の混合交通の公道での実証実験であること。混合交通とは、乗用車やバイク、自転車、歩行者などが混在する交通のこと。今回の実証実験は、現在大部分を占める郊外あるいは市街地のバス専用レーンを利用した実証実験と比べて、オートバイと乗用車が複雑な走りを見せる台湾特有の交通環境により近づくものとなる。これは自動運転EVバスの実証実験における大きな進展と言える。
 
(2)衝突回避の広視野角スマートアシストを搭載していること。工業技術研究院(ITRI)が開発した道路安全警告システム「iRoadSafe」はIoT(モノのインターネット)技術を活用し、周囲のさまざまな情報を取り込むことで、交通の安全性を高めることが出来る。
 
(3)スマート停留所との連結。コントロールセンターが、バスの停留所に設置した監視カメラを通して、バスを待つ人々の流れを随時観察する。これにより、バス待ちのニーズに応じて、運行本数を随時調整したり、自動運転EVバスの走行ルートを把握したりすることができる。
 

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