2025/05/08

Taiwan Today

経済

台湾産文旦の対日輸出始まる、中秋節前に市場へ

2021/09/14
台湾産文旦(ブンタン、ザボン)の日本向け輸出が13日から始まった。行政院農業委員会農糧署によると、今年の対日輸出量は50トンを超える。中秋節(旧暦8月15日、今年は新暦9月21日)までには日本に到着し、売り場に並ぶ見通しだ。写真は13日、コンテナに詰め込まれた日本市場向けの台湾産文旦。(農糧署サイトより)
台湾では中秋節(旧暦8月15日、今年は新暦9月21日)に欠かせないフルーツとされる文旦(ブンタン、ザボン)。その台湾産文旦の日本向け輸出が13日から始まった。行政院農業委員会農糧署によると、今年の対日輸出量は50トンを超える。中秋節までには日本に到着し、売り場に並ぶ見通しだ。
 
農糧署は昨年、輸出業者を支援して日本へ13トンの文旦を試験的に輸出し、日本の消費者から高い評価を得た。これが、台湾産文旦の20数年ぶりの対日輸出再開となった。
 
農糧署によると今年は、高雄市(台湾南部)の保証責任高雄市冠滝果菜生産合作社と、彰化県(台湾中部)に本社を置く裕毛屋企業股份有限公司の協力により、生産履歴の認証を得た台湾産の質の高い文旦が、日本の福島県を中心に東北南部から関東北部の5県にかけて店舗を展開するスーパーマーケット「ヨークベニマル」(セブン&アイ・ホールディングスの完全子会社)で販売されることになった。これは、「台湾で注文し、日本の指定の住所に直接配送」するという宅配販路に加え、台湾産文旦がスーパーマーケットという新たな販路を得たことを意味する。
 
農糧署によると、今年、台湾産文旦の対外輸出は5,500トンを目標としている。今年に入ってから今月7日までの輸出は4,757トンに達しており、昨年同期と比べて2,537トン増えている。増加幅は88%に達する。主な輸出先は中国大陸、香港、カナダ、シンガポールなど。輸出先の多様化により、中国大陸向けの輸出が輸出全体に占める比重は2016年の99%から、今年は77%ほどに抑えられる見通しだ。
 

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